啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「セツブンソウ」が咲いていた

2013-02-12 08:25:07 | 山野草

今朝、テレビを見ていると、NHKと宇都宮大学が共同で行った(?)震災復興支援活動で「震災報道に望むこと」というようなことで、栃木県内に避難中の方に聞いていた。この中で、主婦の方が震災時の報道について「もう少し(各テレビ局が)分担することで、より多くの情報を流すようにして欲しい」=「同じような内容ばかりだった」との意見。同感です。こんな時に、速さや企画や視聴率を競っていても仕方が無い。実際に、民放各局も広告なしで報道していた。災害時に広告を流し込むような会社は、世間から嫌われるのが落ち。こんな時に備えて、テレビ各局が分担を検討することが必要ではないか。

「セツブンソウ」が小さく、ひっそりと咲いていた。埼玉県小鹿野町の自生地を見学した時に、販売していたものを購入してきたもの。「比較的簡単に育ちますよ」と勧められた。もう5年以上前になるが、当家の鉢の中でも毎年可愛く咲いてくれる。カミさん曰く「私が、いつも水をあげているからよ!」と。こんな話、最近どこかで聞きました。“私が旅行にいけるのは、私の○○があるからよ・・”イッキ々。

セツブンソウはキンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。関東地区以西の石灰岩地区に多く見られる。草丈は10センチほど。落ち葉の下から顔を出し、花径で2センチ弱の小さく白い花は可憐。木々の葉の緑が濃くなる頃にはそっと姿を消してしまう“スプリングエフェメラル”。それだけに人気が高く、盗掘されてしまい本当に自生しているものを見ることは少ないと言う。

早春、節分の頃には咲き始めることから名が付いている。花弁に見える白い部分はガク片なのだそうだ。花弁は小さく黄色に見える部分でで先が分岐しY字状の蜜腺となっている。庭でかろうじて生き残っている当家のセツブンソウ。雑草に追われて年々勢力が衰えているようで、花も小さく花径は1センチ強しかない。余計に可憐に見えてくる。自生地の様子を真似て、鉢の中に落ち葉を敷き詰めてみるのだが、風で吹き飛んでしまう頃にいつの間にか花が咲き出している・・・。