ホトケノザやナズナ、タンポポなど春を代表する野草だが、厳寒の季節でも北風に向かってというか、風を避けるように密かに咲いている。“春の花は春が来てから!!”の思いで、頑張ってレンズを向けないようにしてきた。「ウソツキめ!!」といわれる方がいると思う。そうです・・・タンポポ、オオイヌノフグリは“春を待ちきれず”もう先月載せてしまいました・・・・。立春を過ぎたので・・今日はホトケノザ。“春の七草”にホトケノザが入っているが、これはキク科のコオニタビラコという別種。ホトケノザを食べる人は余りいないようだ。
「ホトケノザ」はシソ科オドリコソウ属の1年草または越年草。道端や耕されていない畑など何所にでも生えている雑草で一面に群生していることもある。草丈は10-20センチほど。角張った茎は下部で枝分れ足ており、先は直立する。葉は良く見ると対生しており、上部では縁が鋸状で半円形をしており、これが茎を抱くようについている。子の形を“仏座”に見立てて名が付いている。
花期は3-6月が本来だが、日当たりが良く風が当たらない場所では厳寒期でも咲いている。花は紫色の唇形花で上部の葉脇から突き出るように咲いている。長さは1・5-2センチほどか。
乾燥しきった畑や道端で、健気に紫の花を咲かせるが、同じ種でも生えている場所などで違って見えることもある。庚申山総合公園の南面の畑と林脇でみずみずしい緑色の葉を持ったのがあり思わずレンズを向けた。