啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「野焼き」と「コゲラ」

2013-01-28 08:26:19 | 里山

散歩コースの「竹沼」。植物や野鳥が豊富な素晴らしい場所で、毎日多くの人が1週4・2キロの周回道を走ったり、歩いたりしている。好ましいことではないが、事故もたまにあるようだ。

昨年末に散歩していると、上空を防災ヘリが周回し、警察官の姿が何人も。警官に「何かあったんですか?」と聞くと“教えられません”。散歩しテいる人たちが“家出をした人がおり、沼の中や林を探している”と話していた。

今月10日頃のこと。今日も警察の車が多いな!!と話しながら歩いていると・・・。後ろから歩いてきた人が「入水自殺をされた方の遺体が発見されたと友人から聞いた。どの辺ですか?」と話しかけられた。知るはずもない。その人の話によると、今月2日に家出をされた方がおり、その方の車が竹沼で発見されたのだそうだ。合掌。現場では多くの警察官の方が救出の準備をしていた。両方の出来事とも、新聞には載らなかったようです。

昨日、10時頃にいつものように竹沼に行くと“堤防が真っ黒で、煙が上がっている”。これは事件でも事故でもなく“春に向けての準備”の野焼き。草原や里山の林など放置されたままだと荒れてしまうのだそうだ。奈良の若草山、阿蘇の草原の野焼きなど春を告げる行事として紹介される。地元の人しか知らない“竹沼の野焼き”だが、大切な作業。お陰で春にはワラビが採れ、山野草もいっぱい咲く。アマナ、カセンソウは自生しているのを初めて見たのはここ。山菜のワラビも、多くの人が採っており“絶えてしまうのではないか”と心配するが、夏になると堤防を埋め尽くすばかりに再生している。私は“野焼きをすることによる効果”と思っている。

堤防の野焼きで、草原を生活の場としていた野鳥は追い出されてしまったのかもしれない。毎年のことだから対応もできるだろう??春になれば新しい芽が出てくるのだから我慢してもらおう。沼の周回道ではエナガの群れに混じってコゲラが熱心に枝を突付いていた。

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