啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ナツボウズ」と「ヨメナカセ」

2011-04-11 08:42:43 | 野鳥

トキの島にある私の実家は、海抜で約2百メートルの山の中。めったにない大雪となった今年の冬。雪はすっかり融けていたが、春の到来は遅れていた。早春の山里で最も早く花を付ける木が「ナツボウズ」と「ヨメナカセ」。ヨメナカセは地元の呼び名で“アラゲヒョウタンボク”というのが正しい名のようだ。

「ナツボウズ」はチンチョウゲ科の低木。葉は前年の秋に伸び始め、冬を越したあと早春にチンチョウゲに似た小さな花弁が集まった黄色の花をつける。林の縁など日当りの良い場所で、枯れたままの周囲に対し、緑色の葉と黄色の花が輝く。

6月頃には赤い可愛い実をつける。夏までに葉を落としてしまうので、この名が付いている。樹皮の繊維が強固で、茎全体がしぶとく強い。このことから“オニシバリ”とも呼ばれるという。

「ヨメナカセ」の名は母から聞いたが、ネットで調べるとこれは佐渡で付いた呼び名。正式には「アラゲヒョウタンボク」のようだ。葉に柔らかな毛があり、アラゲを冠している。新鮮な黄緑のはと淡い黄色の花は温和名イメージで、アラゲには見えないが・・。

スイカズラ科の落葉低木。春一番に咲き、この花が咲く頃に田や畑作業で忙しくなることから「佐渡の人は“ヨメナカセ”とも呼ぶ」という書き込みを見つけた。母もそう呼んでいた。この呼び名は、他の植物でも使われることがあるようだ。夏には赤い実をつける。



※訂正の訂正???昨日の訂正は「yahoo百科事典」が正解でした。昨日、キクザキイチゲとアズマイチゲ、ニリンソウの花を見る機会がありました。この百科事典のキクザキイチゲの写真は“イチリンソウ”と確信をしたのですが・・。誰かからは「漢字も書けない人が、知ったかぶりするな!」と叱られそうですが。
コメント
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