トキの島に1週間帰省しており、久し振りの更新となる。シベリア側、大佐渡の山脈には未だ雪が白く残り、先週末までは寒い日が続いていたが、週半ばから春らしい陽気が続き、田や畑で農作業を急ぐ人が目立った。小佐渡でも高いところでは雪が残るが、里山では春の花が咲き始めていた。
実家のすぐ側に清水の湧き出ている場所がある。ここに「ワサビ」が自生していることは聞いていたが、興味を持ったことは一度もなかった。母に頼まれ採りに行く。指示は最近数が減っているので「株を残しながら採る」。現場に行ってみると、沢沿いにかなり多く自生していた。少々食べても絶滅の心配はなさそう。
アブラナ科の草で、ご存知の通りに日本独特の香辛料として重用され、寿司や刺身には欠くことができない存在。安曇野や伊豆の山中など清流沿いで栽培されているのが有名だが、山間の渓谷沿いや湿った清流沿いなど全国に自生しているようだ。
根(地下茎)の部分を擦り下ろして“ワサビ”として食べる。根の部分をそのまま販売しているのをたまに見かける。それに比べると、自生しているワサビの根は小さく細いし、ヒゲ?が出ている。それでもワサビの形をしている。実家では、根の部分を食べるのではなく、茎と葉の部分を食べていた。「天ぷらでもお浸しでもOK」だそう。2センチほどに小さく切り“手もみすると独特の辛味がでる”。酒のつまみに合っていた。