啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「高岩」は怖い山だった

2011-04-01 08:49:29 | 低山歩き

久し振りの山行。高岩は今年初めての千メートル超の山(1084メートル)で、素人に近い私には“かなり厄介な岩場”があるところ。「雪が残っていたら止めよう」と決めて、軽井沢ICを降りた。

IC近くから見える厳しい山容に“この山登れるの”の不安。幸いに雪は見えない。西毛野外教育センター近くに車を止めスタート。いきなりの急登だが、予想以上に快調で、コルまではガイド本より10分以上早く付いた。登るにつれて、岩場が近付いたが、下で見上げるよりも何だかやさしそうに見えてきた。



この部分が、約20メートルでほぼ垂直の鎖場。写真中央の割れ目沿いに鎖が張ってあり、よじ登る。鎖場に行く手前のところが凍結しており、通れるかもしれないが、滑ったら止らない。怖い。一回は引き返そうと思った。通過した後、足が震えていた。鎖場も今までに経験のない大変な場所。怖いので鎖に頼るし、足元はつい岩溝の奥の方につける。体勢がオーバーハング気味になる。10メートルほど体をあちこちにぶつけながら上がると、立ち止まれるスペース。この上の鎖はさらに間違いなく垂直を越えている。もう、上を目指す他なかった。

岩場を過ぎると、頂上は目の前。ただ、北西面には雪が凍って張り付いており滑る。木の根や低木につかまりながらようやく山頂に付いた。360度の展望と、崖下の軽井沢IC方面など圧巻。ただ、山頂が狭いのに加え強風が吹き、ザックを入れた写真を採るのも怖い。雄岳まで恐る恐る足を伸ばし再び鎖場の下降。怖さは同じだが、登りよりもゆっくりと、体全体を使いながら落ち着いて下りることができた。

雌岳から展望台方面へのルートは、ノンビリ歩けると思っていたが、北面だけに雪が残り凍っており大変。殆ど踏み跡のない急坂もあり、かなりの手ごたえだった。ルートミスを除き、今までにない怖い経験をした。岩山は私には向かないようだ。


麓の集落から見上げた高岩。岩峰の裏側から鎖で登り、中央部のへこんだ場所へ。向かって左が頂上。右(北)が雄岳。写真左側が雌岳方面。展望台を経てコルから下りるコースにも20メートル程のロープが張られた難所があった。
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