啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

阿修羅の像

2011-04-02 08:24:37 | 旅行

佐渡高校の甲子園出場は、心残りだった“奈良の仏像”に出会うチャンスを与えてくれた。興福寺の「阿修羅増」中宮寺の「如意輪観世音」にも会うことができた。念のため、写真はパンフレットから撮ったものと本堂から出た植え込みの外から撮ったものです。

興福寺には「東金堂」「五重塔」の建屋、薬師如来像や阿修羅像など多数の仏像がある。国宝館が建っており、数々の仏像を目の前で見ることができる。十二神将立像、阿修羅の像は深く心に刻まれた。

「阿修羅」は中学生の頃に人気だった週間漫画誌の「アシュラ」が一番印象に残っていたが、この仏像を間近で実際に見て想いが全く変わった。阿修羅は帝釈天と戦を続け負け続ける存在。その悲惨な状況を“修羅場”とさえ言う。漫画と同じイメージだ。

サンスクリット語で「ASU」は命。「RA]は与える(ウィキペディア)という意味がある。帝釈天以降、不遇な存在(?)だったようだが、本来は命を与える神様(私=?)。強い意思表示を示しているように見える正面の顔は、どこかにいそうな人に見える。3人が別の人だとは思わなかった。


五重の塔も東金堂も国宝。

法隆寺の隣(中?)にあるのが中宮寺。3月の旅行でガイドの”ミスガイド”で寄れなかったところ。カミさんの強力なプッシュで、一時間近くかけて路線バスで立ち寄った。聖徳太子の母の願いで立てられたというこの寺。変遷はあったが、創建の飛鳥時代から約1300年にわたり尼寺として存在するところはほかにないという。

本尊で国宝の如意輪観世音菩薩はスフインクス、モナリザと並び「世界の3つの微笑像」とされるという。指先を柔らかに頬に添え、折り曲げた右足を抱える姿を「東洋の考える像」とすることもあるようだ。本道から離れた構外から撮った写真でよく判らないのが残念。智いざなお仏像さまである。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする