竈＠新宿 「くんたまラーメン」

今となってはというお店かもしれませんが。
急に気が向いたので行って来ました。

その昔「武蔵」の一番弟子がコチラを開店した頃は、遠路はるばるやってきて行列に並んだものです。
よく考えると以前の場所（大久保南口）は、今まさに苦戦しているだろうと思われる「末廣」なんかよりもっとずっと悪条件だったはず。そこにあの長蛇の列を形成していたのは伝説ですな。

しかしその後二転三転。
ちょっと前渋谷のラーコンで一番の行列と聞いた時は、その耳を疑いつつも未だ健在を感じたものでした。
それが今となっては、悲しいかな、語るのもはばかられるようになってしまいましたな。



行列どころか、マックスお昼時に店内はまばら。
こんな「お楽しみチケット」なるものを配って頑張っているみたいですが。
しかし、「竈ウインドブレーカー」って・・・
誰が着るのでしょう？
誰かに着させてどっかの人気行列店に並ばせるというのも面白いかも。
この上ないイジメ。



「くんたまラーメン」
見た感じの色合いが明らかに以前と比べて薄いですな。
脂っぽさは抑えられているみたいで、そちらは私にとっては好都合。

うん！？悪くないですよ、コレ。
昔のような、「なんだ！？これは！？」という驚きの味はなくなりましたが、獣も魚介も突出することなく無難にまとめられたスープは、つるつると歯ごたえの良い麺にマイルドに絡んでとても上品です。
「竈」でいぶしたネギやチャーシューが売りだったはずですが、一種独特の焦げ臭さは感じませんな。
当時もアレは賛否両論でしたが、私は悪くないと思っていたので、ちょいと物足りなく感じてしまいます。



一世を風靡した「くんたま」
これも色がついて表面がカピカピになっているだけで、燻製の匂いはほとんどしません。味的にも特筆すべきものはないので、これではただの食感の悪い卵になってしまいますな。


卵はどうかと思いましたが、他はとても良くまとまっていました。
昔を知らなければ、たまには食べたくなるのかもしれません。

ちょっと風変わりの転校生がやってきて皆の注目を浴びるも、
次第に教室に溶け込んでいき、
最後の方は転校してきた事も忘れられる。

そんな絵柄が浮かんだのでした。