農業じゆう人

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暗渠巡り 街の魅力再発見

2020年05月31日 12時34分38秒 | 遊び
  新型コロナウイルス対策の外出控えは、足腰の衰えを招きがちになるといわれている。
  特にシニア層には深刻な問題だ。 そろそろ外を出歩きたいが、人混みは避けたい。
  こうした向きにお勧めなのが、マニアックなテーマを決め近所を探索する新・散歩術。
  その代表格が暗渠(あんきょ)巡りは・・と達人らが勧めているという。 川や用水を
   ふさいだ跡をたどれば我が街の魅力を再発見でき、水害への備えにもなるという。

  暗渠の愛好家は「ここ5年間で3倍ほどに膨らみました」。 都内の広告会社に勤め
   つつ休日には「暗渠ハンター」として活動する"高山さん"は実感しているそうだ。
  暗渠巡りに足を踏み入れ11年が経ったという。 自転車で街を巡るうちに起伏やカ
   ーブが緩やかで人も車も少ない、走りやすい道の存在に気づいたそうだ。
  調べてみると前身は川だった。 切り立った護岸跡、民家の裏庭など表通りとは異な
   る風景が現れ、思いがけない場所に通じる。 見慣れたはずの街の新しい顔に出会
   え、魅了されたんだそうです。
  ネットで研究ページを開くと、隠れ愛好家同士のつながりが生まれた。 これまでに
   仲間と共著で「はじめての暗渠散歩」(ちくま文庫、2017年)や「暗渠パラダイス!」
   (朝日新聞出版、20年)などを出版した。 自治体などのシンポジウムやイベントにも
   呼ばれる機会も年々増えているそうだ。

  街の中の川や用水は東京オリンピックなどで地下に追いやられた。 工事が難しいた
   め活用しにくく、細長い土地や歩道として半ば放置された。 中には東京の渋谷川
   沿いが裏原宿の名でファッション街になったり、世田谷区が総延長20㌔分を緑道
   公園として整備したりした例もあるそうだ。 素人には歩きやすい暗渠の道ですが
   今は遠出は避けたい。 住宅街の公園は3蜜のうち密集、密接が心配だ。 
  そこで頼りになるのが地図にない暗渠を自力で探り当ててきた先達の知見だ。 
 先ほど本の手掛かりの「暗渠サイン」を紹介する。
 御柱や欄干などの橋の痕跡があれば、まず間違いな
 く川の跡だという。 重い車を入れないための車止
 めや並んだマンホールのある細道も可能性が高い。
 銭湯など水を使う施設も参考になるという具合・・
 大通りで道が途切れたら反対側で続きを探す。
 高山さんは「探偵気分も味わえます」と話す。
 自宅周辺の隠れた水の流れを把握することは「水害防
 止にも役立つ」と語るのは、進化生態学者で慶大名誉
 教授の"岸さん"。 すべての土地は何かの川の「流域」
 に属する。 身近な川や暗渠を上流、下流にたどると
 自治体の境を超えて水が流れていることがわかると岸
 さんは説く。 離れている場所の豪雨が洪水を起こし
 たり、暗渠の水をあふれさせたりする。 温暖化に伴
 い、こうした水害が増えている。 見えない川に無知
               なままでは、生命や財産が危うい。

  健康づくりやストレス発散、知的好奇心の満足、災害対策になる。 様々な側面か
   ら楽しめ、役にも立つ暗渠散策は、今後も関心を持つ人を増やしそうです・・。

  暗渠巡りで注意べき点は、地域住民の生活の場に踏み込み入ってしまうことです。
  民家の中をのぞき込んだりするのはマナー違反になります。 高山さんは、地域の
   高齢者に出会うと積極的に話しかけたそうだ。 「川の跡が好きだと説明すると
   理解してくれる方が以前より増えた」という。 土地の歴史を教えられるなど実
   のある会話に発展することも多いという。
  暗渠巡りのノウハウがひととおり整備された結果、今は他の分野と組み合わせた楽
   しみ方の探求が進んでいるとか? 小説に登場する川の跡を探す「文学暗渠」探
   索、地域猫のいる暗渠を楽しむ「ニャン渠」歩きなど。

  3蜜を避けるマニアックなご近所散歩術には、ほかにも電柱・電線や貨物線の鑑賞
   鉄道の廃線跡歩き、野草撮影、旧町名が残る表札探しなどいろいろある。
  月刊誌「散歩の達人」も6月号で「ご近所さんぽを楽しむ15の方法」と題し、お
   出かけ制限下での散歩術を紹介しています。

  難しいことは申しません、早起きしてご近所を散歩するのをお勧めします。
  今は日の出時間も早いですし、空気もきれい、人は少ない、絶好ですョ。

     5月のウオーキング集計(31日)
        歩いた日 27日 歩けなかった日 4日 (すべて雨)