風疹の感染がいまだに拡大している。 患者の大半は働き盛世代の男性諸氏のようです。
妊婦が感染すると、胎児に深刻な障害を引き起こすリスクがあると言われています。
確実な予防法はワクチンのみだそうだ。 抗体検査も活用して、発症を防ぎましょう。
今年発症した風疹患者は12月5日時点で2454人(国立感染症研究所調べ)。
もの凄いスピードで2000人を突破。 厚生労働省も対策を打ち出してきています。
風疹とは発熱やリンパ節の腫れなどを
伴うウイルス性の発疹症。 通常は1
週間以内に治るが、「成人がかかると
重症化しやすく、入院するほどの高熱
が出ることもある」と順天堂大学大学
院医学研究科感染制御科学の“堀教授”
は話しています。
今年発症した患者の96%が成人。8
割以上が男性で、中心は30~50代
だという。大人から大人へ感染が広が
っており、職場や地域、家庭で妊婦や
妊娠可能な女性に風疹がうつるケース
が最も危惧されている。
妊娠20週までの妊婦が風疹ウイルス
に感染、胎児にも感染すると目や耳、
心臓に深刻な障害を起こす「先天性風
疹症候群」となることがある。
妊娠初期ほどリスクは高く、母親が感染した場合、妊娠1カ月で50%以上、2カ月で
35%、3カ月で18%の胎児に影響が出るとの報告があるそうです。
風疹はインフルエンザと同じく、せきやくしゃみ、会話などでうつる(飛沫感染)。
症状が出る1週間前から他の人にうつり始め、免疫がない人の集団だと、1人の患者から
の二次感染の平均は、インフルエンザの1~2に対して風疹は6~7という。
中には症状が出ずに人にうつす「不顕性(ふけんせい)感染」もあるので、「確実な予防策は
ワクチン接種しかない」と国立感染症研究所感染症疫学センター第三室の“多屋室長”
は明言している。
風疹は一度かかるか、ワクチンを受けるかすると体内に抗体ができ、二度と感染しない。
1回のワクチン接種では抗体ができない人も5%いるので、2回接種が望ましいという。
現代の子供は、小学校入学前に風疹ワクチンを2回受けている。 60代以上の世代はワ
クチンがなくても、幼少期に発症して自然に免疫を得るのが一般的だったそうだ。
一方で30~50代の男性は風疹にかからず、ワクチンも未接種にため、抗体を持たない
人が多いといわれています。
子供時代にワクチンを受けたかどうかは、母子健康手帳で確認できます。 過去に発症し
ていれば抗体を持っているハズですが、「風疹と診断されたが、実は違っていたという
例も少なくない」(堀教授)ので注意が必要です。 身近に妊婦がいない人も油断は禁物。
妊娠初期だと、本人も妊娠に気付いていないため特にです。 「自分のためではなく、
集団を守るためにワクチンを受けてほしい」と堀教授は強調しています。
風疹ワクチンは3回以上受けても害はない。MRワクチン(麻疹・風疹の混合ワクチン)を
選んでもよい。 内科などで申し込むと、通常1週間程度で受けられ、2~3週間で
抗体ができるという。 費用は5000円~1万円程度だといわれている。
ただ「定期接種意外に使えるワクチンは今、数十万人分しかない」(多屋室長)。
接種暦が確認できない人は、まずは風疹の抗体の有無を調べましょう。
検査費用を助成する自治体もあり、妊娠を望む女性と妊婦の同居家族は無料で検査を
受けることができることが多い。抗体価が低いと分ったら、すぐにワクチン接種を!
風疹にかかったら、とにかく人前に出ないこと。 早めに対策を打てるように職場には
発症を報告し、症状が軽くても出勤は避ける。 不用意に医療機関に行くと、待合室
などでウイルスをまき散らしかねない。 このようなときは、病院等へ行く前に
「まずは電話で相談して」と多屋室長は助言しています。
なんといっても抗体検査をし、低かったら早急にワクチンの接種を済ませましょう!
妊婦が感染すると、胎児に深刻な障害を引き起こすリスクがあると言われています。
確実な予防法はワクチンのみだそうだ。 抗体検査も活用して、発症を防ぎましょう。
今年発症した風疹患者は12月5日時点で2454人(国立感染症研究所調べ)。
もの凄いスピードで2000人を突破。 厚生労働省も対策を打ち出してきています。
風疹とは発熱やリンパ節の腫れなどを
伴うウイルス性の発疹症。 通常は1
週間以内に治るが、「成人がかかると
重症化しやすく、入院するほどの高熱
が出ることもある」と順天堂大学大学
院医学研究科感染制御科学の“堀教授”
は話しています。
今年発症した患者の96%が成人。8
割以上が男性で、中心は30~50代
だという。大人から大人へ感染が広が
っており、職場や地域、家庭で妊婦や
妊娠可能な女性に風疹がうつるケース
が最も危惧されている。
妊娠20週までの妊婦が風疹ウイルス
に感染、胎児にも感染すると目や耳、
心臓に深刻な障害を起こす「先天性風
疹症候群」となることがある。
妊娠初期ほどリスクは高く、母親が感染した場合、妊娠1カ月で50%以上、2カ月で
35%、3カ月で18%の胎児に影響が出るとの報告があるそうです。
風疹はインフルエンザと同じく、せきやくしゃみ、会話などでうつる(飛沫感染)。
症状が出る1週間前から他の人にうつり始め、免疫がない人の集団だと、1人の患者から
の二次感染の平均は、インフルエンザの1~2に対して風疹は6~7という。
中には症状が出ずに人にうつす「不顕性(ふけんせい)感染」もあるので、「確実な予防策は
ワクチン接種しかない」と国立感染症研究所感染症疫学センター第三室の“多屋室長”
は明言している。
風疹は一度かかるか、ワクチンを受けるかすると体内に抗体ができ、二度と感染しない。
1回のワクチン接種では抗体ができない人も5%いるので、2回接種が望ましいという。
現代の子供は、小学校入学前に風疹ワクチンを2回受けている。 60代以上の世代はワ
クチンがなくても、幼少期に発症して自然に免疫を得るのが一般的だったそうだ。
一方で30~50代の男性は風疹にかからず、ワクチンも未接種にため、抗体を持たない
人が多いといわれています。
子供時代にワクチンを受けたかどうかは、母子健康手帳で確認できます。 過去に発症し
ていれば抗体を持っているハズですが、「風疹と診断されたが、実は違っていたという
例も少なくない」(堀教授)ので注意が必要です。 身近に妊婦がいない人も油断は禁物。
妊娠初期だと、本人も妊娠に気付いていないため特にです。 「自分のためではなく、
集団を守るためにワクチンを受けてほしい」と堀教授は強調しています。
風疹ワクチンは3回以上受けても害はない。MRワクチン(麻疹・風疹の混合ワクチン)を
選んでもよい。 内科などで申し込むと、通常1週間程度で受けられ、2~3週間で
抗体ができるという。 費用は5000円~1万円程度だといわれている。
ただ「定期接種意外に使えるワクチンは今、数十万人分しかない」(多屋室長)。
接種暦が確認できない人は、まずは風疹の抗体の有無を調べましょう。
検査費用を助成する自治体もあり、妊娠を望む女性と妊婦の同居家族は無料で検査を
受けることができることが多い。抗体価が低いと分ったら、すぐにワクチン接種を!
風疹にかかったら、とにかく人前に出ないこと。 早めに対策を打てるように職場には
発症を報告し、症状が軽くても出勤は避ける。 不用意に医療機関に行くと、待合室
などでウイルスをまき散らしかねない。 このようなときは、病院等へ行く前に
「まずは電話で相談して」と多屋室長は助言しています。
なんといっても抗体検査をし、低かったら早急にワクチンの接種を済ませましょう!