Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

 「スピーカー(SP)編その②」 (音質アップの基礎技術追求)

2016年04月20日 | ピュアオーディオ
スピーカーを選択する時に考慮する事は①低域の量感が豊かなユニット ②質感がニーズに合っているユニット を選ぶことだと思う。自分で実際に「マルチアンプ方式」でSPシステムを組んでいます。低域(500Hz以下)、中域(500~7000Hz)高域(7000Hz~100KHz)の帯域を出すようにしています。

チャンネルデバイダーで低域のみ、中域のみ、高域のみの音を出す事が出来ます。この機能を使って、低域だけを聴く、中域だけを聴く、高域だけを聴く。。。と云う事が出来ます。その時の「出て来る音」の「量」を聴感で判断しますと、低域で70%以上、中域で25%、高域で5%ほどのバランスをしている時が自分のシステムではバランスが良い。

上述の事から「出ている音」の70%以上は500Hz以下の「低域」で出ている訳で、如何に「低域」が重要であるかが判ると思います。ALTECの604系のユニットやタンノイ385HPDやモニターゴールド(15、10インチ)も使ったり聴いた事が有りますが、そのままメーカー推奨の使い方では「低域」の量感が足りません。メーカー製の良く出来た2ウェイは低域も高域も何処かごまかしを感じます。バランス重視で作っているのかも知れません。

とにかく「出ている音」の70%以上は「低域」で出ている訳ですので、この部分の「質」を上げる事が重要です。また「エネルギー感」に至っては、低域で80%は決まりますので、「生演奏の雰囲気」や「生音」に近い音を出す為には「低域」は無視出来ません。低域用パワーアンプにお金をかける事も同じ事を意味しています。

低域用ユニットへの「基礎技術」としては「コーン紙から出ているモール線がユニットのSP端子裏に接続されている半田付け部」の「半田入れ替え」が有ります。2000年以前の古いユニットでは間違いなく「鉛入り半田」が使われています。この半田を吸い取り「鉛レス半田」に入れ替えると、「電気が流れ始めた」と感じるくらいユニットの再生能力が上がります。「抵抗値」が1/10以下に下がりますので電気が流れやすくなります。

「基礎技術」と云うのは、「ボルト1本」・「半田付け1ヶ所」迄突き詰めて原因を特定する事です。全体的な話も必要で「着眼大局」した上で、「各論」では「ここだ」と云える場所迄不具合の原因を追究する事です。

音質アップの基礎技術追求 その2

2016年04月19日 | ピュアオーディオ
「音質アップの基礎技術追求」の中で、まず最初は「スピーカー(SP)編」。

既存のメーカー製スピーカーは「何らかの形で制約を受けている」事を認識して置く事が大事です。言葉を変えれば「不完全」であると云っても良いでしょう。しかし「不完全」な部分が個性でも有ります。この個性を生かしつつ「音質アップ」をして行く事も一つの手であると思います。

個人的にはエンクロージャー、低域ユニット、中域ユニット、高域ユニットと分けて考える様にしています。2ウェイのSPは中音が充実していれば、低音・高音が物足りなく感じます。それで良いと思うなら、そのままで「音質アップ」すればよいと思います。

ここで出来る音質アップは、①周波数帯域の拡大 ②音の密度のアップ ③余韻の拡大 ④エネルギー感の強化 になろうかと思います。①の周波数帯域の拡大は読んでその字の如く、再生出来る周波数特性の上下を拡大して行く事です。具体的にはどうやって拡大させるか? その方法は色々ありますが、個人的には「オリジナル性」(メーカー作成の基本構造)を守りつつ進めるやり方をします。(いつでも元に戻せる)具体的には「ユニットの置換」で済ませたいと思います。38㎝ウーハーを46㎝にサイズアップするのではなく、同径のユニットでより低域を出してくれるユニットへの交換です。この辺に手を付けるには「求める音」のイメージが無いと進めません。中・高域との音色や音圧のバランス、全体の音のバランスも考えてやらなければなりません。

逆にレンジを捨てて「質感」を取る事も有り得ます。例えばJBLには、D130系とLE15系の2つのウーハーの系列が有ります。D130系は「軽く弾む反応の良い低音」(真綿で頬をくすぐられるような触感)や音圧を浴びる様な聴き方が出来ます。これに対してLE15系はズッシリした低音の重厚な低音を堪能できます。組み合わせるエンクロージャーでもその効果は変わって来ます。実際に聴き比べて、自分の音のイメージに近い方を選択するのも一つの手だと思います。

続く。

音質アップの基礎技術追求

2016年04月18日 | ピュアオーディオ
オーディオシステムの「音質追求」の基礎的な技術について過去12年程やって来た。一概に「音質追求」と云っても総論や偏った考えでは有効な対策とはならない。良い例が「ケーブル」だ。たった一ヶ所変えたぐらいでは大きな変化は出ない。

「音質追求」を本気で考えるなら、いくつかの項目に分けて考える必要が有る。しかし、根底は「電気・電子機器」であると云う事を理解しておく必要が有ります。それを踏まえて、各項目ごとに4M(機械・人・方法・材料)で考え対策する必要が有ります。メーカーがやっていない・やれない項目も有ります。

全体的に考えて、

1)SPの選択
2)機器(ソース機器・アンプ類)のグレード選択
3)レイアウト(配置・セッティング)
4)電源の安定化
5)ケーブル類の選択
6)部屋の容積と強度の問題
7)嗜好

とざっと7項目が上げられます。
まず初めに「SPの選択」が上げられます。SPにはメーカーにより色々な方式のSPユニットが使われています。また大きさも色々あります。ニーズに合わせて選択するしか有りません。出て来るサウンドの最終的な「表現力」はここで決まります。またメーカー製のSPは何処かに何らかの「制約」を受けて作られいる事を頭の中に入れておく必要が有ります。出来るだけ「潜在能力」の高いユニット(SP)を選択して置く事が重要です。

メーカー製のSPでは「音変換ロス」については吟味されていません。各社のユニットを集めて自作する事も一つの選択肢です。まずは色々なメーカーのSPを聴いて「知る事」ですね。個人的には音楽のジャンルは考える必要はないと思っています。何故なら「高性能のSPユニット」ならどんな音楽も立派にならしてくれるからです。クラシックが得意で有ったり、JAZZが得意で有ったりする様なSPは、人が作り上げた(マインドコントロール)固定概念であり、雑誌や評論家諸氏が勝手に作り上げたものだと思います。「音」は自然の法則で出来ています。どんな音も「ありのまま」(自然の音)に再現する事がSPの目標であると思う。その「ありのまま」がゆがめられている事を気付かなければ、曲がった方法に行くであろう。

今日はこの辺で・・・。次回に続く。

何かしら「やる気」が出ない

2016年04月18日 | ピュアオーディオ
熊本地震が発生してから、「緊急地震警報」で頻繁にびっくりさせられ、揺すられ、眠れない夜が有ったり、熊本(特に益城町や西原村、阿蘇地方)の惨状をTVで見るに付け、何とか応援に行きたい思いに駆られる。60のじいさんが一人行った所で、道は寸断され、救急隊の邪魔になるだけだろうと思うと動けない。

ステレオのSWを毎日入れるのが日課だが、メインは午後から。午前中はサブシステムを聞き流している。本来は午前中からメインシステムで2時間ほどはしっかり聴いて楽しんでいたのだが、気分的にそう云う気になれない。リクライニングチェアに腰かけても何か落ち着かない。時々「ガシッ」と揺れも来る。まだしばらくは気分的にも落ち着かないだろう。

一昨夜から大きな揺れは来なくなったが、時折震度3クラスの揺れは来る。このまま収束してくれることを祈るばかりだ。いつもの「普段」が来ないと安心して音楽を楽しめない。

やっとグッスリ眠れた・・・

2016年04月17日 | ピュアオーディオ
この二日間は地震の揺れで眠れない夜が続いていました。地震は相変わらず続いて入るようですが、震度5を越える「緊急地震警報」が鳴りませんでした。昨夜はおかげでぐっすりと眠れました。被災地は揺れも大きいし昨夜の雨でまだ眠れない日が続いて入ると思われます。被災された方にお見舞い申し上げます。

「いつも通り」に生活できる事のありがたみをしみじみと思っています。精神的に「不安」や「懸念」等が有ると音楽を楽しめません。この二日間ほどは、MDで録音したソースの確認の為、聞き流すような聴き方しか出来ませんでした。

最近よく聴く曲に「レスピーギ」が有ります。「リュートの為の古風なアリア 1~3番」や「鳥」、バレエ音楽「風変わりなお店」等。レスピーギと云えば「ローマ三部作」(松・祭り・噴水)がとくに有名ですが、実に多彩な音楽を作曲しています。長い時間聴く集中力が無い時は短い曲の集まりが良いですね。

もう一つ、チャイコフスキーの交響曲1番「冬の日の幻想」も良く聴きます。古くはカラヤン盤も持っていますが、最近の若手の指揮者の演奏が気に入っています。久しぶりに全曲通しで楽しんで見たいと思います。

本地震がやって来た

2016年04月16日 | ピュアオーディオ
昨夜はいつもの様に23時に就寝しましたが、真夜中に強い揺れで目を覚まし、継続する地震で眠れませんでした。AM1:25に「本地震」が来た。強い横揺れが1分近く続き、前日の一発目の地震より倍近く長く、揺れの大きさも大きい。(当地で震度5強)その後も次々と「緊急地震警報」が携帯をけたたましく鳴らす。その直後には必ず強い揺れがやって来た。昨夜は眠れない一夜を過ごした。

「緊急地震警報の時刻一覧」・・・震度5以上

1) 4/14 PM 21:26 熊本(一発目・前震)M6.5 震度7
2)4/14 PM 22:08 熊本
3)4/15 AM 0:03 熊本
4)4/16 AM 1:25 熊本(本震)M7.3 震度6強
5)4/16 AM 1:44 熊本
6)4/16 AM 1:46 熊本
7)4/16 AM 3:03 熊本
8)4/16 AM 3:56 熊本
9)4/16 AM 4:15 熊本
10)4/16 AM 7:11 大分
11)4/16 AM 7:42 大分
12)4/16 AM 9:48 熊本
13)4/16 AM 11:29 日向灘?
14)4/16 PM 16:02 熊本


本震の時は1時間くらい「揺れ」が強弱を繰り返しながら持続した。その中に2回「緊急地震警報」も含まれる。ちょっと普通じゃないと感じる。幸いに被害はなく、ステレオ関係も自宅、音楽部屋共に無事であった。

九州の観光地が軒並み「地震」にやられている。特に阿蘇地方の被害状況はショックだ。近日中に阿蘇方面へ行く予定をしていただけに非常に残念だ。今の時期はすがすがしい空気の草原が広がっているのに・・・。

今日は一日中地面が揺らいでる。緊急地震警報は鳴らないが足元の地面は揺らいでいる。何時収束するのか?またもっと強い地震が発生するのか?自然は残酷な事をする。

地震対策

2016年04月15日 | ピュアオーディオ
昨夜熊本地方で震度7の大きな地震が有りました。当地でも震度4でした。震度4と云っても一発目は震度5に近いモノだったと思います。昨夜の一発目の地震の時、風呂に入っていて、浴槽から出ようと跨いでいた瞬間に襲われました。横揺れがひどく立っていられないと思ったので浴槽に戻り、揺れが収まってから出て来ました。皆さんは日頃から「地震対策」はされているだろうか?

オーディオ機器、中でもスピーカーはトールボーイ型(重心が高い)が多くなって転倒しやすくなっています。アンプ類も「棒積み」すると「転倒・落下」が発生します。横置き型のスピーカーでも、SP上面にホーン等を載せていると落下しやすくなります。



当方はSPスタンドに「地震対策」を担わせています。昨夜の地震でもビクともしていませんでした。SPの上の#375+ゴールドウィングホーンやネットワーク類、ツィーターと所狭しと置いていますが平然としています。



もう一つ、「音楽部屋」のオリンパスは問題ないと思っていたが、ソース機器を「棒積み」にしていたので転倒・落下を心配していたが動いた素振りさえなかった。私の機器類への対策は、必ず「本革シート」か「滑り止め付インシュレーター(スペーサー)」を使う様にしている。日頃から「KYT」(危険予知トレーニング)を心がけて対策をするようにしている。



「地震」はいつ来るかわからない。判らないからいつ来ても良い様に対策を施していて被害を最小限にしようとしている。備えあれば患いなしである。


中域用パワーアンプ STC4033Lシングルアンプ

2016年04月14日 | ピュアオーディオ


メインのオリンパスマルチアンプシステムの中域用パワーアンプです。これでJBL#375とESSグレートハイルドライバーをでドライブしています。



管球アンプにはいろいろと有名管が有ります。特に有名なのがWE300Bだろうと思います。40年前なら入手できたのでしょうが、現在ではほぼ皆無かもし有ったとしてもとんでもない高値で取引されています。私も3セット程「300Bシングルアンプ」を購入して、球をWE製にしたいともがきましたが、球が入手できず断念しました。日本製や中国製の300Bなら手に入りますが、音質が違いすぎますし耐寿命性も違いすぎます。

管球アンプにも凝って、KT66、KT88、6L6G、6550等のビーム管、送信管のVT62や#845、211などのサウンドや使い勝手等も確認しましたが、メーカーによってかなりの音質さが有ります。送信管は音質は相当良いのですが、「白熱電球」並みの明るさと発熱が凄くて、私のニーズに合いませんでした。

結局たどり着いたのは「三極管」と云われる「古典管」。パワーは大きく取れないけれど「音質」と「耐寿命性」を兼ね備えています。1枚目の写真のSTC4033Lシングルアンプは「オールイングランド製」の球にしています。整流管はムラード、初段管(ムラード)、次段管はオスラム、パワー管はSTC(英国WE)と時代を揃えています。互換性のある球を探して、現在にたどり着きました。金色の球は元々はHL4と云うオスラムの球でしたが、NR52と云うムラードの互換球の方が音質が良いので使っています。

管球アンプは他にも、GE6550シングルアンプとWE#101Dプッシュプルアンプ×2セットを使っています。GE6550はムラードのKT88が入手困難な為の選択です。GE6550を使ったアンプも4台所有しています。私の管球アンプは内部配線をすべて極太の自作配線に交換していますので、数百万円クラスのTR型パワーアンプとSN比が遜色ない状況になっています。ホーン型SPユニットとの相性は出力が少ない分非常に良いです。

毎日「鳴らしてやる事」の大切さ

2016年04月13日 | ピュアオーディオ
最近はオーディオの音質追求は一休み。聴く事だけに専念している。4月は何かと忙しいのです。庭の草むしり・畑の草刈りと時間と体力を取られる仕事が多いし、1回で済むわけでもなく断続的にやらないと直ぐに草が伸びてしまう。この4月に草を抑え込んでおかないと、種が落ちてさらに大変になります。日中は20℃を超え作業をするにはもってこいの気温です。

オーディオの方も「不用品の処分」に取り掛からないといけません。そうしないとスペースの確保も出来ないし、第一聴きもしない機器の「お守」で時間を取られます。電気機器は使ってやらないと「機能の維持」が出来ません。特に「メカニカル」な機構を持つ機器程使って「油を回してやる」必要が有ります。カメラやレンズもしかりです。

オーディオ機器も「メカトロニクス」(メカニカルとエレキテル)になっています。メカの一瞬の遅れで電子プログラムのタイミングズレを起こし、「エラー」になって不具合が発生します。一度不具合を「固定化」させると「故障」になります。「故障」すれば修理せざるを得ません。修理代も部位によっては修理代が馬鹿になりません。不要な出費を抑えるためには毎日鳴らしてやることです。

最近はCDPのA730の稼働率が落ちています。チューナーやMD機、DAT機の稼働率が上がっている関係で使用頻度が極端に落ちて来ました。そうなると「ご機嫌」が悪くなります。故障までは行きませんが「読み取りミス」の形で時々出て来ます。定期的にピックアップのクリーニングをしてやる必要が出て来ます。

暖かくなるとサブシステムの頻度が上がってくる

2016年04月12日 | ピュアオーディオ


暖かくなると庭の手入れや色々と他の仕事が忙しくなってくる。そうなるとBGM的に「音楽を流しっ放し」になります。メインシステムは機器のSWの入れる数が10数個と多いので、鳴らすもの大変になります。その点サブシステムはプリとメインのSWとソース機器1台で済みますので簡単に楽しめます。



ちょっと疲れた時にはリクライニングシートでゆったりも出来ます。メインシステムだと「音楽と対峙」する様な聴き方になります。



こちらにもリクライニングチェアをセットしていますので、ゆったり音楽を楽しめますが聞き流すにはもったい気がしています。



どうしても使用頻度が落ちるのがオープンデッキ。一回使うごとにヘッドとピンチローラー等の清掃が欠かせません。心がゆったりしている時はそんな事も楽しみに置き換わるのですが、忙しいとついつい眠らせてしまいます。



サブシステムでは定期的にオープンリールも再生しています。使ってやらないとメカが渋くなります。多分オイルを回してやらないとスムースな動きにならないのでしょう。もう少し経てば、更に音質グレードを上げる予定をしています。SPケーブルを更にパワーアップさせる予定です。