Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

音質アップの基礎技術追求 その2

2016年04月19日 | ピュアオーディオ
「音質アップの基礎技術追求」の中で、まず最初は「スピーカー(SP)編」。

既存のメーカー製スピーカーは「何らかの形で制約を受けている」事を認識して置く事が大事です。言葉を変えれば「不完全」であると云っても良いでしょう。しかし「不完全」な部分が個性でも有ります。この個性を生かしつつ「音質アップ」をして行く事も一つの手であると思います。

個人的にはエンクロージャー、低域ユニット、中域ユニット、高域ユニットと分けて考える様にしています。2ウェイのSPは中音が充実していれば、低音・高音が物足りなく感じます。それで良いと思うなら、そのままで「音質アップ」すればよいと思います。

ここで出来る音質アップは、①周波数帯域の拡大 ②音の密度のアップ ③余韻の拡大 ④エネルギー感の強化 になろうかと思います。①の周波数帯域の拡大は読んでその字の如く、再生出来る周波数特性の上下を拡大して行く事です。具体的にはどうやって拡大させるか? その方法は色々ありますが、個人的には「オリジナル性」(メーカー作成の基本構造)を守りつつ進めるやり方をします。(いつでも元に戻せる)具体的には「ユニットの置換」で済ませたいと思います。38㎝ウーハーを46㎝にサイズアップするのではなく、同径のユニットでより低域を出してくれるユニットへの交換です。この辺に手を付けるには「求める音」のイメージが無いと進めません。中・高域との音色や音圧のバランス、全体の音のバランスも考えてやらなければなりません。

逆にレンジを捨てて「質感」を取る事も有り得ます。例えばJBLには、D130系とLE15系の2つのウーハーの系列が有ります。D130系は「軽く弾む反応の良い低音」(真綿で頬をくすぐられるような触感)や音圧を浴びる様な聴き方が出来ます。これに対してLE15系はズッシリした低音の重厚な低音を堪能できます。組み合わせるエンクロージャーでもその効果は変わって来ます。実際に聴き比べて、自分の音のイメージに近い方を選択するのも一つの手だと思います。

続く。