Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

中域用パワーアンプ STC4033Lシングルアンプ

2016年04月14日 | ピュアオーディオ


メインのオリンパスマルチアンプシステムの中域用パワーアンプです。これでJBL#375とESSグレートハイルドライバーをでドライブしています。



管球アンプにはいろいろと有名管が有ります。特に有名なのがWE300Bだろうと思います。40年前なら入手できたのでしょうが、現在ではほぼ皆無かもし有ったとしてもとんでもない高値で取引されています。私も3セット程「300Bシングルアンプ」を購入して、球をWE製にしたいともがきましたが、球が入手できず断念しました。日本製や中国製の300Bなら手に入りますが、音質が違いすぎますし耐寿命性も違いすぎます。

管球アンプにも凝って、KT66、KT88、6L6G、6550等のビーム管、送信管のVT62や#845、211などのサウンドや使い勝手等も確認しましたが、メーカーによってかなりの音質さが有ります。送信管は音質は相当良いのですが、「白熱電球」並みの明るさと発熱が凄くて、私のニーズに合いませんでした。

結局たどり着いたのは「三極管」と云われる「古典管」。パワーは大きく取れないけれど「音質」と「耐寿命性」を兼ね備えています。1枚目の写真のSTC4033Lシングルアンプは「オールイングランド製」の球にしています。整流管はムラード、初段管(ムラード)、次段管はオスラム、パワー管はSTC(英国WE)と時代を揃えています。互換性のある球を探して、現在にたどり着きました。金色の球は元々はHL4と云うオスラムの球でしたが、NR52と云うムラードの互換球の方が音質が良いので使っています。

管球アンプは他にも、GE6550シングルアンプとWE#101Dプッシュプルアンプ×2セットを使っています。GE6550はムラードのKT88が入手困難な為の選択です。GE6550を使ったアンプも4台所有しています。私の管球アンプは内部配線をすべて極太の自作配線に交換していますので、数百万円クラスのTR型パワーアンプとSN比が遜色ない状況になっています。ホーン型SPユニットとの相性は出力が少ない分非常に良いです。