Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

 「スピーカー(SP)編その④」 (音質アップの基礎技術追求)

2016年04月22日 | ピュアオーディオ
スピーカーの「音質アップ」で気を付けなければならない点についていくつか書いて見ます。一番効果絶大なのが「SP箱内配線のグレードアップ」です。SPユニットに直結していますので、この部分のグレードを上げるとダイレクトに「ケーブル(配線)」の性能を出して来ます。一度交換してその効果を確認するとメーカーオリジナルには戻れません。但し、低域用・中域用・高域用とケーブルを変えるのは良くありません。音の質感や粒立ちがそれぞれ違いますし、スピード感や音数・余韻も変わって来ます。ここはすべて揃える事が肝要です。

こうして書いてくると、「メーカーオリジナル」では「一般的」な事しかやっていない事が判ります。その先に進むには「自作」の範疇に入って行きます。元々「オーディオの常識」と云う「固定概念」は雑誌等で作られたもので、それを真に受けている状態では「本質的な音質アップ」は望めないでしょう。元々オーディオには「こうすれば良い」と云った「最終到達点」は有りません。個人の財力とスキルと嗜好、環境のバランスの上に立っています。何処まで良くするかは個人の判断です。自作できない方は「本質的」にSPによる音質アップは望まない方が良いでしょう。SPの選択の段階で決めるべきでしょう。

マルチアンプに挑戦して失敗した方の例を何回か見る事が有りました。当時は私自身も勉強中で判りませんでしたが、アンプやチャンデバはメーカー製の高級機を使って有り、この部分では問題はないと云えます。問題は「電源ケーブル・ラインケーブル・SPケーブル」が揃えられていない点を感じました。低域・中域・高域のユニットを鳴らすのに「違うケーブル」が使われている事が大きな問題です。ケーブルによってグレードも質感も音数も・・・すべてが違って来ます。必然的にちぐはぐな音やバラバラの音になってしまいます。

結局は「マルチアンプ方式」にして「音質アップ」を図った筈なのに、その辺に転がっている間に合わせのケーブル類を使ってバラバラに組んでしまった為に、ネットワーク方式のよりバランスの取れたサウンドに負けてしまっているのです。

まだ私も「先が見れていない」点が有ります。それは「何処までSPケーブルを太く出来るか?」と云う事。ケーブルの「断面積」をどれ位までにしたらパワ-アンプで増幅した信号をすべてSPから引き出せるか?と云う事です。ホームセンターで売っている赤・黒の平行線を使って「良い音だ」なんて言っている方は、「音質アップ」をするまでもない「耳」が出来ていないとしか言いようがない。ベルデンやWE、無酸素同、OFC・・・等のケーブル類も、私から言わせれば、「ゴミ」(過去の遺物)だと思っている。時代と共にケーブル類も進化している。本当に進化しているケーブルを見つけ出す事が「音質アップ」の早道かも知れない。

今までSPケーブルの断面積を2倍<2倍<2倍・・・と思って、出来るだけ断面積を大きくして来ましたが、すればするほど「音数・余韻」が多くなり、その終着点がまだ見えません。と云う事は、「パワーアンプは何処まで音を出せるのだろう?・・・」。どんなSPケーブルを使えば「アンプの実力を100%引き出せるのだろうか?」と云う命題が私の前に有ります。