今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

本気度ためされる小沢新党

2012-07-12 08:59:41 | 幸福の追求

小沢新党が船出した。今回は、新党の理念を本当に実現する気があるのか、

という本気度がためされることになりそうである。小沢氏に対する世間の風当


たりは強い。たとえば、毎日新聞は、あれだけ脱原発をかかげて論調をはっ

たのに、新党の脱原発は選挙目当てだ、として疑問をなげかけている。新党

「国民の生活は第一」の綱領骨子紹介欄に「脱原発」を記載していない。すな

わち、同紙は、小沢氏の本気度を疑っているのである。小沢新党は、これら

マスコミの疑問に答える必要がある。本欄で紹介したように「新党きずな」は、

小沢別働隊といわれている。近い将来、両党は統一するものと思われる。そ

の「新党きずな」は、党綱領に「脱原発」を明記している。したがって、3.11以

後は小沢氏も脱原発派だといえよう。しかし、マスコミから疑問をかけられて

いる以上、脱原発の本気度を目に見える形で応える必要がある。

 たとえば、脱原発をかかげる社民党や共産党と政策共闘するとか、全国会

議員に脱原発をよびかけ輪を広めるとか、全国の首長に脱原発をよびかけ、

全国組織を構築する運動を進める、とかの具体的な活動が不可欠と思われ

る。

 脱原発の理念さえかかげれば、国民の支持を受けられるだろう、という単純

な思考では次期選挙に完敗するであろう。

 大阪の橋本市長は最初から原発推進派のような気がしてならない。橋本氏

と共闘するのは、はなはだ疑問である。

 小沢新党は正道を歩むべきである。