大阪都構想の中に「首都機能移転」が入っていると報じられた。一部を
大阪に持っていこうということらしい。そういう思考は自由であるが、移
転しなければならないという問題の本質を何ら分かっていない。地球環境
の劣化による高潮などの災害を無視した利益追求型の古い政治思考といわ
ざるを得ない。その根拠を列挙しよう。
①今回の東日本大津波の教訓がいかされていない愚考である。津波の危険
性を無視した考え方である。南海地震などが発生すれば、巨大津波が発
生する。大阪のハザードマップは今年発表されたばかりである。その科
学的な根拠にもとずく予測を無視するものである。すなわち自然の破壊
力を無視するものであって、自然より人間上位の傲慢政治、虚飾政治と
云われても仕方ないであろう。そのような考え方は不穏当で危険な思考
であり、大阪人の生命と財産を危険にさらすことになる。
②高潮などによってロンドンが水没する様子を映画化したのが「デイ・ア
フター」である。高潮だけであれば、そんなに危険性はない。しかし、
その映画では「ハリケーン(台風)と高潮と大潮」が一時的に一緒になっ
て大水害が発生してロンドンが水没してしまうという内容である。特に
川を遡る(逆流する)ので被害がかなり内陸に達する危険性がある。それ
は津波とほぼ同じ災害のことをいう。大潮は、月と太陽が地球に対して
一直線上になることであるが、ここでは満潮とほぼ同じ意味で、海水面
が最高位に達した状態をいう。高潮とは、台風などの低気圧によって海
水面が異常に高まり、海水が陸上に浸入することで「暴風津波」とも云
われる。気圧が下がれば下がるほど海面が持ち上がることになる。巨大
な板で海面を押し付けるような原理と同じようなものである。
③津波は地震の震源地の位置によって被害地域が大きく異なる。津波の被
害を受けない地域も出てくる。一方、高潮と台風と大潮が一緒になった
場合、被害地は広範囲になってしまう。たとえ湾の入り口が小さくとも、
位置に関係なく海岸地はすべて暴風津波に襲われることになる。それが
津波と高潮の違いである。
④地球の温暖化は確実に進行している。南極の棚氷や高山の氷河の融解が
進んでいる。それらの水は最後は海に至る。したがって海面が上昇する
ことになる。すなわち、一年一年、海面が上昇して、津波や高潮の被害
が甚大になるのは確実である。
⑤温暖化が進むと海水の温度も上昇することになる。海水の温度が上昇す
ると海水が膨張することになる。海水が膨張すると海面位が上昇するこ
とになる。したがって、津波や高潮の被害が年々自動的に巨大化するこ
とになる。これが温暖化のなりゆきの一つである。
このように、温暖化は地球の劣化現象に連動する。すなわち劣化は2乗、
3乗とスピードアップするのである。したがって、大阪ばかりでなく、東京
も安全地帯ではなくなったと云っても過言ではないであろう。
首都機能移転の当初は、東京の一極集中は過密すぎる、というのが発想だ
ったのである。しかし、今や首都としての東京は安全か、危険か、という論
議の段階に入っている。以前から指摘されていたことであるが、海岸部と津
波の危険性が叫ばれてから久しい。特に海面の上昇と津波がより一層危惧さ
れ、「首都移転」論議にまでいたっている。大阪への首都機能移転など論議
の対象外である。それどころではない。要点を列挙しよう。
①天皇陛下を始めとする皇族方の生命を守れるのか。
②内閣の各大臣の生命を守れるのか。
③衆参の国会議員の生命を守れるのか。
④中央官庁の職員の生命を守れるのか。
⑤皇居や国会議事堂、官庁の建物を守れるのか。
⑥東京都民の生命を守れるのか。
⑦暑すぎる東京は首都として適しているのか。
等々、列挙すれば限がない。はっきり云えば、東京は首都しとして適さな
くなったのである。その理由は温暖化による世界的な環境劣化が原因である。
上記の答えは、「守る自信はない」ということであろう。であるならば津波
などに襲われれば国家の統制を欠く事態になる。さすれば「首都を移転せざ
るを得ない」ということになる。当然の結論といえよう。
首都移転を考えるべきである。
大阪に持っていこうということらしい。そういう思考は自由であるが、移
転しなければならないという問題の本質を何ら分かっていない。地球環境
の劣化による高潮などの災害を無視した利益追求型の古い政治思考といわ
ざるを得ない。その根拠を列挙しよう。
①今回の東日本大津波の教訓がいかされていない愚考である。津波の危険
性を無視した考え方である。南海地震などが発生すれば、巨大津波が発
生する。大阪のハザードマップは今年発表されたばかりである。その科
学的な根拠にもとずく予測を無視するものである。すなわち自然の破壊
力を無視するものであって、自然より人間上位の傲慢政治、虚飾政治と
云われても仕方ないであろう。そのような考え方は不穏当で危険な思考
であり、大阪人の生命と財産を危険にさらすことになる。
②高潮などによってロンドンが水没する様子を映画化したのが「デイ・ア
フター」である。高潮だけであれば、そんなに危険性はない。しかし、
その映画では「ハリケーン(台風)と高潮と大潮」が一時的に一緒になっ
て大水害が発生してロンドンが水没してしまうという内容である。特に
川を遡る(逆流する)ので被害がかなり内陸に達する危険性がある。それ
は津波とほぼ同じ災害のことをいう。大潮は、月と太陽が地球に対して
一直線上になることであるが、ここでは満潮とほぼ同じ意味で、海水面
が最高位に達した状態をいう。高潮とは、台風などの低気圧によって海
水面が異常に高まり、海水が陸上に浸入することで「暴風津波」とも云
われる。気圧が下がれば下がるほど海面が持ち上がることになる。巨大
な板で海面を押し付けるような原理と同じようなものである。
③津波は地震の震源地の位置によって被害地域が大きく異なる。津波の被
害を受けない地域も出てくる。一方、高潮と台風と大潮が一緒になった
場合、被害地は広範囲になってしまう。たとえ湾の入り口が小さくとも、
位置に関係なく海岸地はすべて暴風津波に襲われることになる。それが
津波と高潮の違いである。
④地球の温暖化は確実に進行している。南極の棚氷や高山の氷河の融解が
進んでいる。それらの水は最後は海に至る。したがって海面が上昇する
ことになる。すなわち、一年一年、海面が上昇して、津波や高潮の被害
が甚大になるのは確実である。
⑤温暖化が進むと海水の温度も上昇することになる。海水の温度が上昇す
ると海水が膨張することになる。海水が膨張すると海面位が上昇するこ
とになる。したがって、津波や高潮の被害が年々自動的に巨大化するこ
とになる。これが温暖化のなりゆきの一つである。
このように、温暖化は地球の劣化現象に連動する。すなわち劣化は2乗、
3乗とスピードアップするのである。したがって、大阪ばかりでなく、東京
も安全地帯ではなくなったと云っても過言ではないであろう。
首都機能移転の当初は、東京の一極集中は過密すぎる、というのが発想だ
ったのである。しかし、今や首都としての東京は安全か、危険か、という論
議の段階に入っている。以前から指摘されていたことであるが、海岸部と津
波の危険性が叫ばれてから久しい。特に海面の上昇と津波がより一層危惧さ
れ、「首都移転」論議にまでいたっている。大阪への首都機能移転など論議
の対象外である。それどころではない。要点を列挙しよう。
①天皇陛下を始めとする皇族方の生命を守れるのか。
②内閣の各大臣の生命を守れるのか。
③衆参の国会議員の生命を守れるのか。
④中央官庁の職員の生命を守れるのか。
⑤皇居や国会議事堂、官庁の建物を守れるのか。
⑥東京都民の生命を守れるのか。
⑦暑すぎる東京は首都として適しているのか。
等々、列挙すれば限がない。はっきり云えば、東京は首都しとして適さな
くなったのである。その理由は温暖化による世界的な環境劣化が原因である。
上記の答えは、「守る自信はない」ということであろう。であるならば津波
などに襲われれば国家の統制を欠く事態になる。さすれば「首都を移転せざ
るを得ない」ということになる。当然の結論といえよう。
首都移転を考えるべきである。
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