4日の参議院本会議場で行われた通常国会の開会式に、共産党が初めて出席した。
大歓迎である。現在の天皇は、太平洋戦争時代の反省から「象徴」として政治色を
出さない立場を確立した。その一方、災害見舞等で天皇をはじめとして皇族は激務
である。肉体的な苦痛を抱えたままで責務を果たしている状況と報じられている。
天皇の努力は尊敬に値する。時には熊の縫い包みを相手にしなければならない時も
ある。バカバカしいと思う反面、それも安らぎの一瞬なのかも知れない。
いずれにしても、共産党が国会の開会式に出席したのは歓迎すべきものといえよ
う。今後も続けてもらいたい。そうすれば、保守的人々の「共産党ギライ」のイメ
―ジを和らげることができるであろう。
次に、共産主義思想そのものが苔むしている。世界中で共産党が実質的に政権担
当している国はない。唯一の共産党政権の国は中国だけであるが、実態は資本主義
国そのものである。一方、現在の日本は単なる資本主義国家ではなく、社会主義の
一部を取り入れた国となっている。たとえば国民健康保険と社会保険の制度である。
この国民総保険制度は共産主義思想の一部を取り入れた理想国家といえなくもない。
また、暴力革命による共産化という思想も、国民から賛同されることはありえな
いだろう。現実離れしている。
さらに、共産主義思想も資本主義思想も、共に貨幣経済という基盤に立脚した共
通思想である。日本中のすべての政党もそうである。その意味では同じ穴のムジナ
といえよう。その一方で、温暖化の被害も年々巨大化する一方である。被害復旧費
が1円も出ない時代は目前である。共産党は党名変更も自ら検討すべき時期に入っ
ていると思われる。
いずれにしても、共産党が開会式に出席したのは歓迎すべきことといえよう。
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