今週の法話

法華宗北海寺住職-二王院観成による仏教用語と法話集です。毎週水曜日に更新いたします。

やっぱり21世紀はパニックの世紀だ

2004-12-28 22:07:40 | 環境
 1998発行の野僧の著書「地球成仏」の中で、「21
世紀はパニックの世紀」になるだろうと警告した。
 仏典で説かれているように、人類の終末になると、「非
人(動物などが)が毒を吐くから、病気が流行する。それ
に遭えばたちまち命を落とす。治療して救うことは困難で
ある」、という現象は的中している。サ-ズ(ハクビシン
)、鳥インフルエンザ(鶏、アヒル)、狂牛病(牛)、エ
ーズ(猿)、西ナイル熱(ネッタイシマカ)、エキノコッ
クス(キツネ)を始め、エボラ出血熱は自然宿主を確定で
きないが、何らかの動物が原因ではないかといわれている。
さらに、難病、奇病としてO(オ-)157などがある。
 また、大洪水は世界中で頻繁に起きるようになり、慢性
化なりつつある。台風やハリケ-ンなども、年々強力にな
っている。洪水や台風なども、今後は一年ごとにさらに強
力になるのは確実な情勢である。
 これらは温暖化が原因である。毎年、1000万台の自
動車が世界中で増えている。その台数は増える一方である。
温暖化はさらに急速なスピードで進むだろう。と同時に、
人間生活の身近な動物が原因の奇病が新たに続発するか
しれない。
 日本人は、過度な拝金主義にとらわれている。金さえあ
れば、何でも買えると思っているのであろう。しかし、将
来予想されている食糧難時代となれば、日本に食物を輸出
してくれる国はなくなるだろう。なぜなら、世界中が温暖
化するために作物が実らなくなるからである。金があって
も何も買えない時代がくるだろう。金を過信するのは極め
て危険である。
 また、科学が発達するから、温暖化などをすべて解決し
てくれる、と思うのも愚かである。第一、洪水一つ、科学
の力で解決できるわけがない。科学を過信するのも極めて
危険だといわざるをえない。それらの考え方は、自然の猛
威を理解できないからであろう。
 いかに科学が発達しても、地震を防ぐ方法を見いだすこ
とは不可能である。津波を防ぐことも不可能である。現在
の地球人は、そんなに愚かな人々だけなのであろうか。そ
うではないはずである。
 われわれの人体から、過去にはなかった化学物質が多数
検出されるという。一説には、その数、500種類ともい
われている。そのらの化学物質同士が、どのような化学反
応を起こすか分からない。また、どのような相乗効果で人
体に悪影響を起こすかも分からない。まさに未知との遭遇
を予測することは不可能である。われわれ人類は予期せぬ
出来事に悩まされるようになるだろう。命あっての物種、
という諺を思い出すべきである。
 今回のスマトラ沖地震による大津波の犠牲者は2万人以
上といわれる。地球自身が、人類覚醒を迫っているのかも
知れない。犠牲者の冥福を祈るのみである。
 人類は、ことの重大さを認識して、人類延命策を模索す
べきである。まんが文化と、お笑い文化から目を覚ますべ
きである。
 パニックの世紀は、年々、より一層厳しいものとなるで
あろう。

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