米オクラホマ州オクラホマシティの隣町ムーア(人口55,000人)
で、20日午後(日本時間21日未明)、最大風速毎秒88~90mと
いう巨大竜巻が発生した。幅3km、長さ30km以上、40分間続
いたと報じられている。尚、死傷者数は錯綜しており、確定までに
時間がかかりそうである。いままで竜巻は線の状態で被害が出て
いたが、今や、竜巻も面で襲ってくる時代になった。野僧の云う通
りに巨大化されている。
竜巻の程度を示す藤田スケールでは、上から4番目のF3レベ
ルである。参考までに「藤田スケール」を記そう。
①F0・・・風速32m未満/秒
木の枝が折れる程度の軽微なもの。
②F1・・・風速33~49m/秒
中程度の被害。屋根がはがされる程度のもの。
③F2・・・風速50~69m/秒
大きな被害。家の壁ごと屋根が飛び、強度の弱い木造住宅
などは破壊される。
④F3・・・風速70~92m/秒
重大な大被害。重大な大被害。強度の強い家でも飛ぶ。列車は
転覆する。ダンプカーでも宙に浮いて飛んだりする。外に設置さ
れている工業用のプラントも耐えられないかもしれない。
⑤F4・・・風速93~116m/秒
深刻な大被害。強度の強い家でも飛ぶ。車はミサイルのように飛
ぶ。
⑥F5・・・・風速117~141m/秒
あり得ないほどの甚大で破滅的な被害。強固な建造物でも基礎ごと
吹き飛ぶ。どこからともなく大型トラックが降ることもある。信じ
られないような大惨事となる。
⑦F6・・・142~169m/秒
超破滅的な被害。すべての存在物は皆無となる。
これが藤田スケールである。(拙書「ブッダの予言と最期の自然災害
―大災害を生き延びる方法―」32頁参照)
今回のオクラホマの竜巻はF3に相当する。寒気と暖気が衝突して
今回の竜巻が発生したと報じられている。しかし、温暖化による海水
などの水分の上昇が増大しているのが根本的な原因といえよう。雷雲とい
われる積乱雲は温暖化によって、今後、より一層巨大化するのは確実で
ある。したがって、自動的に竜巻も巨大化する。そのことを各人が認識して
おく必要性がある。竜巻対策は、鉄筋コンクリートの頑強な住宅に住む以
外に対応する方法はない。自分の命は自分で守る以外に方法はない。
オクラホマの竜巻の規模は、まだ序の口に過ぎない。今後、より一層
巨大化するだろう。現在の億ションといわれるマンションは、眺望や住み
心地はいいだろうが、竜巻や巨大台風には極めて弱いものである。命あ
っての物だねという言葉を再認識する必要がある。
日本にも昨年、茨城県と栃木県に竜巻が襲い大被害を与えている。
オクラホマの竜巻は対岸の火事と傍観しているわけにはいかない時期に
すでになっている。
日本人も熟慮すべきである。
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