岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
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2月8日 彩の国さいたま芸術劇場 

2014-02-08 | おにき日記





 埼玉の朝は一面の銀世界でした。二日目の視察先は、来年度20周年を迎える〈彩の国さいたま芸術劇場〉です。岡山市民会館、市民文化ホールの建替え計画が進むなかで、先駆的な芸術劇場をみておきたいと思いました。県の施設で、公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団に指定管理をしています。なんともまた、ここもスゴイ。岡山市の芸術・文化施策も更に更に厚みをもってほしいと思いました。
 写真は真ん中が館長、両サイドが、芸術劇場当初からの音響と照明の専門スタッフです。こうした芸術専門スタッフが正職員として何人もいらっしゃいます。
 館内を案内いただいたとき、演出家の蜷川幸雄さんにもお会いし、感激して握手をしていただきました。蜷川さんはこの劇場の芸術監督。「さいたまゴールド・シアター」(55歳以上の団員で構成)と「さいたまネクスト・シアター」(若者で構成)を結成しての公演は、この劇場の柱です。蜷川さんは職員よりも長くこの劇場にいらっしゃると。



 写真は、大ホールの舞台エリア。なんと舞台エリアのみを使っての観劇の準備中でした。写真の奥側にある仮観客席の向こう側に本当の観客席776席があります。舞台の奥行きは観客席の倍もあるという国内最高レベルの舞台の広さゆえ、こういう観客とより身近な観劇ができるのです。演劇、ミュージカル、オペラ、バレエなど、肉声が届く最適の客席規模ということです。



 ここは音楽ホール。シューボックス型で音響効果が最高。録音だけで借りる人もあるそうです。温かな自然な雰囲気を気に入り、写真を撮ってもらいました。604席。

 その他には、馬てい状客席の小ホール(266~346席)、映像ホール(150席)、稽古場と練習室が6室ずつ、舞台芸術資料室もあります。大稽古場を見せていただきましたが、舞台より一回り大きく、使いやすいということ。
 利用料金は押さえてあり、市民の皆さんが借りやすいと思います。稼働率は2012年度で91.4%ですが、芸術ではない使用(講演会・研修会など)はお断りしていらっしゃった上でです。

 20年前、県民自ら舞台芸術活動を行う、モノの豊かさから心の豊かさへと設置されました。観賞中心から演ずる側に立った施設作り、貸館型から舞台芸術作品を創造するプロセスを取り込んだ劇場作り、地域活性化の施設などなど、未来創造型の基本理念です。芸術劇場基本計画策定にあたっては専門家を交えて10年近く審議をかさねて、よりよいものを目指してこられています。
 参加・育成事業(21事業・23公演/2012年度)に力を注いでおられます。芸術劇場もスタート当初はかなりご苦労をされたようです。「公共」劇場が行なうべきことは何か、劇場が地域の核としてどのように賑わいを創出するのかなど、今後の課題や取り組みも教えてくださいました。岡山市としても今、討議すべきことです。

 県民が文化芸術活動を通して、どのようにエンパワーしているのかなどなど、お話し、お聞きしたいことはいろいろとありますが、タイムオーバー。岡山市は今、「市民会館・市民文化ホールあり方検討会」がもたれていますが、芸術や劇場関係者をまじえて、慎重に行なうべきだと思いました。ご熱心にありがとうございました。役立てていきたいです。

 


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