「3・8国際女性デー第47回岡山県集会」がありました。ということは、少なくとも1964年(私が生まれた頃)からスタートしているのですね。1857年3月8日に、ニューヨークの被服工場で働く女性たちが劣悪な労働条件と低賃金に抗議を行ったことが起源だそうですが、世界では1910年、日本では1923年から。毎年、この集会に参加をする度に、先輩方の粘り強い活動に感謝しつつ、力をいただきます。
今日は、記念講演「“男だてら”に“女泣き”」から参加。講師は、奥山和弘(静岡県/高校教員)さん。古い書物を紐解くと、光源氏も、松尾芭蕉も、元禄期までは男性が泣いている場面がよく出てくるのだそうです。また、江戸時代には、“女だてら”だけでなく“男だてら”という言葉も出てくるとのこと。「男がすたる(廃る)」という言葉はあっても「女がすたる」はない。高い場所にいると「廃る」ことができるが、はじめから低いと「廃る」こともできないと。国語の教員らしく、言葉にこだわりながらお話をしてくださいました。元禄期に何があったのか、退職後の研究だそうです。
などなど…。ジェンダーパッシングにあたっては、理論的に分かりやすく伝えていかなければなりません。奥山さんのお話はとても参考になりました。