岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

4月24日 市民ネット視察「富山型デイサービス」

2018-04-24 | おにき日記


 今日から、市民ネット視察。初日は富山市です。「富山型デイサービス」誕生のきっかけとなった「このゆびとーまれ」におじゃましました。写真は創業者の惣万佳代子さんとです。 年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが一緒に身近な地域でデイサービスを受けられる場所、それが「富山型デイサービス」です。
 訪れると、確かに、年齢を問わず、障がいのある無しにかかわらず、子どもの元気な声が飛び交い、高齢者の方がゆったりと過ごされていました。おうちの中の、賑やかな大大大家族といった感じです。惣万さんは、「子どもは宝」。子どもと過ごすことは、どんなリハビリよりもよいと。短時間ながらもご一緒していると、伝わってきます。


  「このゆびとーまれ」は、惣万さんたちが、1993年に、支援を必要な人たちは誰でも受け入れたいとスタートしました。当初、行政からは、対象を絞らなければ補助金を受けられない状況でしたが、この4月から、国が「共生型サービス」を制度としてスタートさせました。「25年もかかった」と惣万さん。

 富山市役所担当課の障害福祉課に視察をしましたが、惣万さんたちを支持する県民のアツイ声のなか、行政もバックアップしつつ、ここまできたのですね。「富山型デイサービス」は、現在、県内に128事業所。2021年度末までに200箇所が目標です。小規模、多機能、地域密着がキーワードで、全国には1,498箇所(2015年)あります。

  富山県では県内自治体と連携し、地域の共生拠点として位置づけて、行政がハード(施設整備)もソフト(人材育成)も支援しています。施設整備では空家活用にもつながっていると。人材育成は、富山型デイサービス職員を対象に、高齢者、障がい者、児童などの分野を横断する総合的な研修などを行い、サービスの質の向上を図っているとのこと。ここは重要なポイントです。岡山市はこの春から制度としてはスタートしますが、事業所任せではなく、行政もその内実をともに作っていかないといけませんね。

  さて、この「共生型サービス」の報酬設定。介護保険のデイサービス事業所が、障がい者を受け入れると、どんな障がい区分でも介護報酬は694単位。専門職を置くと加算はあるものの、指定事業所より算定が低く、運営が厳しい。惣万さんたちも行政も、区分ごとの細かい設定を要望していたが、今回、実現されなかったということで、3年後の報酬改定に実現をめざすということです。

  また、富山では特区として、富山型デイサービス自身を福祉的就労の場として拡大をし、就労継続支援B型事業所の指定をうけて、取り組んでおられます。 具体的には、「このゆびとーまれ」で過ごした子どもが、大人になって、ここで働いています。月額工賃も平均40,804円と県内平均よりもグンと高く、自立への足がかりを築いておられます。また、障がい者ばかりの作業所ではなく、みんなといる場で働きたいという本人の思いもあるとのことです。
 その他、多くの学びをいただき、これからに役立てていきたいです。

◎ (特活)デイサービス「このゆびとーまれ」
http://www.geocities.jp/kono_yubi/index.html

富山型デイサービス
http://toyamagata.com/index.html



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