岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

8月20日 日帰りで長崎市に視察に行きました。「長崎こども・女性・障害者センター(県)」と 「長崎市・多機関型地域包括センター」へ

2019-08-20 | おにき日記

 日帰りで長崎市に視察に行きました。長崎の福祉や女性支援が当事者に寄り添って、誠実だと聞いたからです。視察先は二つです。
 ① 長崎こども・女性・障害者センター(県)
 ② 長崎市・多機関型地域包括センター




 まず①について。こども・女性・障害のある方々に一元的に対応しようと、これらにまつわる5機関9機能を統合して設置されています。


 1階のオープンフロアにすべての相談機能があり、見ただけで、複数の支援が必要な方に、職員同士の横の連携が風通しよく行われるなぁ、これが文字通りのワンストップだなぁと思いました。
 この良さを活用して、職員同士で互いにすぐアドバイスをしあって、必要なら同席したりと、相談者に最善の状態で対応しようとしておられます。
 研修も大切な資源なので、合同で行なったり、月2回、課長以上の連絡会議がもたれています。
 所長、次長とも女性の方でした。所長は実務的にもすべての機関の長であり、これは大変だと思いましたが、全体がよく見えて指示ができるということです。
 5機関9機能は、児童相談所、婦人相談所(配偶者暴力相談支援センター)、身体障害者更生相談所、知的障害者更生相談所(障害者権利擁護センター)、精神保健福祉センター(高次脳機能障害支援センター、ひきこもり地域支援センター)。これだけ統合している施設は珍しいとのことです。

◎ 長崎こども・女性・障害者センター
https://www.pref.nagasaki.jp/section/na-shien-c/



 ②の長崎市・多機関型包括支援センターについて。
 政府は、介護や病気、ひきこもりなど複数の課題を抱える人や家庭に、一体的に対応できる体制整備を目指して、全国自治体でモデル事業を行なっています。既存の施策で対応できない課題にも対応します。
 長崎市では、20の地域包括支援センターの2つに、この多機関型地域包括支援センターを置き、6人の相談支援包括化推進員が活動をしています。
 岡山市でもスタートしていますが、長崎市で感心をしたのは、まず、市民や事業所への周知にとても力を入れていること。紙芝居もあります。相談件数が増え、実績があがっています。
 庁内でも、例えば、税や特別滞納整理室など、収納が済むとそこで終わりではなく、聞き取りを通して、福祉的視点をもって次に(このセンター)つなぐ。DVなどの支援措置の相談があった方にも、このセンターを紹介する。と、各部署から積極的な連携をしておられます。
 その他にも、出張相談、買い物アンケート、高等学校での「校内居場所カフェ」……、などなど。職員の方のアツい語り口に引き込まれていきました。
 日程的にかなりがんばって行った日帰り視察。でも、「行ってよかった」と元気に岡山に帰ってきました(帰宅すると、実はクタクタ)。

◎ 長崎市・多機関型地域包括支援センター
http://www.city.nagasaki.lg.jp/fukushi/412000/412008/p031397.html

 市役所の議場に中学生がウロウロしていました。「何があるのですか?」と尋ねると、「中学生議会」と嬉しそうに答えてくれました。傍聴したかったですが、残念ながら時間がなく。中学生には素晴らしい経験となり、議会にも刺激や学びがあるのではと思います。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする