義父が12月20日に亡くなりました。秋以後、奇跡の復活を何度か経ていましたので覚悟をしていましたが、この正月をみんなで迎えることができたらいいなと願っていました。今日が葬儀。ごきょうだい・ご親族や、お父さんが暮してきた村の皆さんに見守られて、旅立ちました。温かなお父さんらしい葬儀でした。お世話になった皆さんに心より感謝します。
私がお父さんに出会ってから30年。ずっと私を尊重し大切にしてくれました。その姿勢には、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。鏡野に帰ると嬉しそうに迎えてくれ、岡山に戻るときには寂しそうで。ふと気づくと、季節のものを山や畑からとってきており持たせてくれていました。
お父さんがていねいに作ったお米は最高でした。ハゼにかけ、脱穀してからもむしろの上で天日干し。「農業は…」と大上段に構えて話すことは一つもありませんでしたが、お正月も野良着姿の働き者で、農を愛おしむ姿が自然と伝わってきました。朝、釜のふたをあけて、炊きたての白いご飯を微笑ましい表情でのぞいていました。「のぞみさん、食べんしゃい」。外では寡黙なお父さんのようでしたが、ひょげたことも時には語りながらの和やかな食卓が何よりもの至福の時間でした。
夫がこれまたていねいにお父さんの介護を2年7ヶ月行なってきました。時にはお父さんを心配して血圧をあげていましたが、お父さんを愛おしく思うが故のこと。……。寂しいですね。でも、今も、お父さんの朗らかで微笑ましい笑顔ばかりが浮かんできて、励まされます。お父さん、ありがとうございました。
ここのところ鏡野往復が多かったので、思うようにブログが更新できていません。おいおいにバックして、幾つか埋めまる予定です。また、ごらんくださいね。