今日は私の質問日でした。
1.イノシシ対策について、2.新斎場にまつわって、3.子宮頸がんワクチンについて、4.地球温暖化防止にむけて。
4つの質問に通じる想いが実はあって、それは「民主主義」です。少数者・弱者の人権を守ってこその「民主主義」。こう書いてしまうと、私の質問はいつもなんですけど…。
①深刻化・広域化しているイノシシ対策には来年度の予算・施策をぜひとも進めてほしい。里山再生に力を注いでほしい。②斎場については進め方の手続きはどうなのか、③子宮頸がんワクチンの副反応に苦しむ当事者・家族に寄り添って対応してほしい、④フィリピンに史上最強クラスの台風がおそい、多くの生命を奪いました。地球温暖化による影響大。地球温暖化防止は生命存続の問題です。
大森市長とははじめての質疑です。休憩後、質問席に座っているといらっしゃって、「長くイノシシのことを取り上げているそうですね」と。大森市長は岡山に帰ってこられてから、市内をアチコチまわられ、イノシシ被害のことも聞いていらっしゃいます。イノシシ対策と地球温暖化防止について答弁をしてくださいました。具体的に進むことを期待しています。
さて、今回は20分と時間が短いので、11月議会に6億4100万円の補正予算があがっている「新斎場」土地取得にまつわってを中心に進めました。
岡山市は東山斎場の再整備にともなって、もう一つ、岡山市北西部に新斎場をつくる計画です。そして、その場所を、地元の一定の理解を得たということで、岡山市北区富吉にある産業廃棄物処分場跡にしました。
1.地元の一定の理解というのは、整理をすれば、昨年9月29日に行なわれた町内会臨時総会決議によります。近隣住民の方々のなかから、採決の後にそのことを知ったという声などが寄せられ、その後反対陳情が出されています。採決は町内会でのことですが、岡山市は「迷惑施設」をつくるにあたって、住民に事前説明がきちんとできていたのか。
2.岡山市には「岡山市墓地等の経営の許可等に関する条例」があります。そこには「火葬場の設置場所の基準は、国道等の敷地から200メートル以上離れていることとする」とあり、国道等とは県道も含み、県道沿いに予定している新斎場は、条例によると建設できません。
法的には、この条例の手続きを経て認可を受ける場合と、都市計画決定の手続きを経て認可を受ける場合とがあり、岡山市は後者を選択するので、条例には縛られないということ。こうした説明自体、私の質問において、はじめて議会の場にでてきたことです。
しかしながら、根拠をもって岡山市が決めた条例の中味を、当の岡山市が守らなくていいのか。都市計画決定手続きには、火葬場設置についての条件はなにもありません(都市計画決定がそういう性格のものではないので)。火葬場の構造設備や近隣住民への周知(標識の設置・説明会)、近隣住民等からの同意書など、火葬場経営の許可に関する諸々のことを位置づけたのが岡山市条例であり、法的には縛られないにしても、岡山市としては条例に則って進めるのが筋ではないでしょうか。そうでない場合は理由を明らかにして付すべきです。
3.岡山市が産業廃棄物処分場跡地を購入するのも、市内の産業廃棄物処分場跡地に建物が建築されるのもはじめてのことです。産業廃棄物処分場としては廃止されているとはいえ、今も地下に産業廃棄物が眠る指定区域です。岡山市は土地購入後、環境面等の調査をし、安全でなかったら建物建設をしないということ(当たり前ですが)。建設後も環境面の安全確認をしていきます。建設ができないかもしれないというリスクが大きい土地をなぜあえて購入するのか。
都市計画決定という「公」的視点から手続きをするにしても、地元にとっては、「迷惑施設」というナイーブな斎場建設です。リスクには、環境面だけでなく、コミュニティの信頼関係が含まれる場合もあります。岡山市としては、地元コミュニティ・近隣住民に、礼節をもって進めていかなければなりません。
などなど、わからないことを質問いたしました。新斎場については、16日の本会議で議会質問は続き、17日の委員会で討議されます。