岡山市議会議員/おにきのぞみの虹色通信

〈いのち・みどり・平和〉を大切にする
 政治や暮らしをつくっていきたい。

8月11日 郡山市/〈ビッグパレットふくしま〉で川内村副村長さんと & ハーメルン・プロジェクト

2011-08-11 | おにき日記





 今日は、郡山市。写真は〈ビッグパレットふくしま〉、福島県内で最大の避難所となったところです。自衛隊がお風呂を提供しています。
 敷地横には仮設住宅が建てられており、この避難所は8月いっぱいで閉鎖されます。ここには、全住民が避難をした、川内村と富岡町の役場と合同対策本部があります。私が関わっている〈子ども未来・愛ネットワーク〉代表の大塚夫妻は、この川内村住民です。ご紹介を受け、猪狩副村長にお会いしました。

 川内村(人口約3000人)の1/3が警戒区域(人口350人)、2/3が緊急時避難準備区域です。3月12日早朝、町全体が警戒区域内にある富岡町長から避難の打診があり、町民6000人を受入れ、村総出でサポート。相次ぐ原発事故情報に、屋内退避区域でありながら国の方針と異なる全村避難を、富岡町長と話をして、村は決断。その時点で避難先は決まっておらず、走りながら、ビッグパレットと交渉をしたそうです。
 静かな口調で力強くたくさんのことを、猪狩さんは話してくださいました。仮設住宅のところには、村として、高齢者サポート拠点施設と診療所を建築中で9月中にはオープンのようです。全村避難のときもそうだったと思いますが、現在も、村民に最良の状態を作りたいと努力されている姿を目の当たりにしました。そして、川内村は、全国に散らばった全村民の居場所が把握できているのが幸いだと。村民への意向調査もすでに行なわれ、今後への復興ビジョンを出されるそうです。
 合併を重ね、全国の自治体は大きくなっていますが、小さいからこそ、小回りを効かせてできることがありますね。自分たちの暮らしは自分たちで守る、作る。改めて、昨日の小名浜支所長と同様、自治体トップの決断とリーダーシップの大切さが身にしみました。
 「福島の子どもや住民が排除されないよう、温かく見守ってほしい」と、全国あちこちにおられる住民の皆さんへの想いを、最後に語ってくださいました。

 また、〈ハーメルン・プロジェクト〉代表の志田守さんからもお話を聞きました。放射能被曝から子どもを守るため、避難をしよう、行動しようと呼びかけておられます。
 放射線量が低いところへの避難は一時的でも大きな効果があります。また、普段は外遊びができない子どもたちもしっかり自然のなかでリフレッシュ。夏休みは、北海道から沖縄まで、全国で子どもたちの受入企画が行なわれ、ハーメルン・プロジェクトを通しただけでも、500人は一時避難されたそうです。志田さんは、てんてこまいの忙しさだそうです。実は、志田さんの子どもさんたちとお連れ合いは、7月から岡山に避難をしておられ、先日、お会いもしました。志田さんは、子どもたちと一緒に過ごせなくて、辛そうです。
 現地にいる人にとって、全国自治体において、どんな支援メニューや現地へのアプローチが有効なのかなど、こちらも時間いっぱいお話をしてくださいました。

 課題・宿題と、多くの方の想いを心にいただいて、新幹線に乗りました。郡山から岡山まで、5時間です。また、急遽、視察を決めたので、その間のことで、岡山でもたくさんの方にお世話になりました。感謝です。
 蛇足ですが、昨日、いわきの方が「暑い、暑い」と。でも、正直、私にはそう暑くなかった。福島県の海岸線は、夏は涼しく、冬は寒くないんだそうです。郡山の方が暑かったのですが、それでも東北の夏。東京駅に降りると、ムアっと。これが「暑さ」だ!。夜到着した岡山は、それなりの風が…。
 



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