「さんかく岡山」登録団体“We do !”が、学校からの配布物が外国人の親にとっても読みやすいものにと、岡山市教育委員会の池田力教育次長に要望書を渡しました。メンバーの外国人のお母さんたちはフィリピン人4人、チリ人1人。皆さんの子どもさんは、幼稚園、小学校、中学校に通っています。
子どもが学校に通っていて困るのが、漢字が多い学校からの配布物。もっと日本語の表現をわかりやすくしてほしい、配布物の漢字にルビをふってほしいという願いがあります。合わせて、配布物をファックスで送るとルビをつけて返してくれるような支援機関設置も求めました。
外国人女性の皆さん、申し入れは初めてのことで、ドキドキしながら臨んでいました。でも、切実な課題だけに、説得力ある心からの想いあふれる言葉が次々と飛び出し、「伝えることができた」という充実感も感じられたようです。なかなか一人だと、学校に言っていくことは勇気がいることですものね。
池田教育次長は、ブラジルの日本人学校に勤められた経験があり、現地の幼稚園に子どもが通うとき、日本で暮らす外国人と同じ体験・想いをされたとのことです。今、行っている施策を膨らませる形で、一人ひとりの教員が配慮をできるようにしていきたいとのこと。校長室のドアには英語訳も合わせて書いてある学校が増えているということでしたが、「こうちょうしつ」と平仮名でいいのではという提案に教育委員会の方は「なるほど」という感じです。
「変えてほしい」と思うことは、当事者が声をあげないと気づかないし、なかなか変わりません。“We do !”ということで、一緒に前に進んでいきましょうね。