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即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

復興の狼煙ポスタープロジェクト

2011年05月22日 12時17分25秒 | 3.11
前にも取り上げましたが、風屋さんが関係している復興の狼煙ポスタープロジェクト

風屋さんの記事一覧。
決意
復興の狼煙ポスタープロジェクト
復興の狼煙ポスタープロジェクト・2
全国版の記事に

今、目の前にあります。



13枚それぞれに込められた強いメッセージ。

心に残る映像と一人一人の表情。

しっかりと前を見つめる視線。



このポスターを前にすると、圧倒されます。

自然、人間、暮らし。

覚悟、決意、明日。

ここに写っている人たちの存在感、今の時間の必死な過ごし方を思うと、
自分はなんて安穏な暮らしをしているのか、突きつけられます。

佐々木俊尚さんの言葉です。
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ACジャパンのテレビCMなどでさかんに「がんばろう」「力を合わせよう」といったスローガンが発信されています。しかしこのような中身のない、つまりどのようにがんばればいいのか道筋のはっきりしない空疎なスローガンを口にしても、希望は生まれてきません。しばらく前に読んだブログでも「がんばろうって言われても、すでに節電はしてるし被災地に義援金も送った。いったい何をがんばればいいのかだれも教えてくれない」といったことを書いてる人がいました。

 「がんばろう」とお題目のように言われても、希望の力は湧いてきません。「皆で一丸となってひとつの希望を」とお仕着せの希望は、僕たちに何ももたらしてくれません。
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ありきたりの力のないキャッチフレーズの嵐の中で、このメッセージの力の凄さ、迫力はズシンと響いてきます。

写真の人たちが実際に言った言葉なわけではないだろうけれど、彼らから、彼らの心の底から発せられたメッセージのように思えます。

5月14日の朝日新聞にも紹介されました。


復興の狼煙ポスタープロジェクトのサイトに綴られた文章です。
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『きっかけ』

「自分に何が出来るだろう?」

そんな自問が始まりだった。
すぐに答えが見つからない事なんて最初から分かっていた。

何も出来るわけが無い。
そう結論づけても、誰も自分を責めやしない。
それ程の事が起こったのだから。

でも、あきらめるのは悔しかった。
何か出来る事があるはずだ。
根拠の無い確信みたいなものがそこにあった。

盛岡から、被害の大きい沿岸部の人達にできること。
悩んでも悩んでも悩んでも、答えはみつからなかった。

携帯が鳴った。
友からだった。

悩んでいたのは自分だけじゃなかった。
急に勇気が湧いてきた。
そして、僕たちは動き出した。

気付いたら、一緒に動く仲間に囲まれていた。

当たり前の事を、当たり前に伝えていく。
これが正しいことなのか、いまだに分からない。
でも、伝えるべきことがそこにある。

そして、信じることはできる。
きっと同じ想いでいる仲間が大勢いるであろうことを。
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『ポスタープロジェクトについて』

様々な想いを胸に秘めながら、前を向いて歩み始めようとする釜石市民。
彼らから感じた「人間の強さ」、そのままを伝えたいと願った盛岡の広告人。
苦しみながら悩みながら「今」を撮ることで答えを見つけようとした東京のカメラマン。

このプロジェクトは、そんなそれぞれの「想い」が重なって生まれました。

岩手の、内陸の人たちに、このメッセージを届けなければ。
その一心で、僕たちはこれまで自主制作を続けてきました。

4月20日現在、「復興の狼煙」ポスターは盛岡市内各所、福島県に関連するイベント会場、東京のとある居酒屋、そして釜石市の災害対策本部と避難所に掲示させていただいております。

今後は更なる協力を募り、沿岸部も含めた岩手県内各地にこのメッセージを伝えていくつもりです。そして、岩手にあふれ始める活気と共に、このポスターも全国に向けて広がっていけばと思っています。

ウェブサイト公開以降、全国、そして世界中から、たくさんのメッセージをいただいております。皆様からいただいた心あふれる応援メッセージは、僕たちの手でしっかりと釜石の方々の元に届けていきます。

このポスターを見て何かを感じてくださった方々の想いが、
前を向き必死に生きようとする人々の明日への力となってくれること。

それがこのプロジェクトの唯一の目的であり、私たちからの切なる願いです。

このHPをご覧いただいた皆様に、心から感謝致します。

               「復興の狼煙」ポスタープロジェクト 制作者
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サイトからも買えますのでぜひどうぞ。

B3サイズ(364mm×515mm)13枚(各写真違い1枚ずつ)セットで3,675円(税込・送料別)。
ポスターの収益は、撮影させていただいた自治体に寄付させていただくとのことです。
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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
新聞記事も読んでいました。 (Dancho)
2011-05-22 14:25:48
nanaponさん、こんにちは。

ポスター、もちろん買いました。

「復興」で大事なのは、被災地にちゃんとお金が入る事ですからね。できる範囲でできる事は、やります、何でも。

新聞記事も「スクラップ」まではしていませんが、ちゃんと拝読していました。風屋さんが書いていらっしゃった件だな…なんて思いながら。

仰る様に、「がんばれ」と言っても、精神論では片付けられない事だとは、確かに理解できます。
ですが、それでも愚直に、普段通りの生活ができる私は、「がんばる」しかない…それが「目の前の仕事」なら、その「仕事」を、とにかく頑張る。それが「復興」に繋がる事を信じて。

明日からお盆前までは忙しくなります、公私共々。

「がんばる」ためにも、「休む時は、しっかり休む」…そういうメリハリも大事ですよね。

昨日、NHKで、優木まおみさんが、1週間だけ、Amazon Japanに入社して、従業員と同じ仕事をする模様が放送されましたが、いいアイデアを出すためには、従業員と「ノミュニケーション」をする事も大事だと知りました。それも「メリハリ」の一部ですよね。

今日は、この後「優駿牝馬」のレースを見て、少し読書と勉強をして、早々に休むつもりです。

あ、児玉清さんに関する記事、3つに増えちゃったけれど、書きます。もちろん、nanaponさんから頂いた宿題も、いつかは必ず着手します。「覚書」しておくことが大事な内容ですから。
返信する
ポスタープロジェクト (nanapon)
2011-06-04 12:10:56
Danchoさん、こんにちは。

>新聞記事も「スクラップ」まではしていませんが、ちゃんと拝読していました。風屋さんが書いていらっしゃった件だな…なんて思いながら。

かなりすごい反響で大変なようです。
釜石編だけでなく、続編もweb上でどんどん出てきていますよ。
でももっともっとこのポスターの存在やメッセージを知ってほしいですし、貼ってほしいです。海外でも。

またこの件、ブログやfacebookに書くつもりです。
返信する
伝言板がわりに使います (くっち~)
2011-06-20 18:17:57
防災の番組にメールを送りました。
もしかしたら、取材が来るかもしれません。
返信する
突っ込み、ぜひ。 (nanapon)
2011-06-28 11:15:38
くっち~さん、こんにちは。
ご無沙汰してます。
自分も更新頻度が減ったので何ともいえないけど、都度、くっち~さんからの突っ込みや別の見方の提示などがないと、寂しいです。(涙)

>防災の番組にメールを送りました。
もしかしたら、取材が来るかもしれません。

それはそうと、ありがとうございました。
お陰さまで反響はどんどん広まっていて、対応が難しいような今日今日のようです。
返信する

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