即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

将棋界近況9.13

2009年09月14日 00時52分10秒 | 将棋
このところの将棋ネタです。

竜王戦、挑決3番勝負。
森内九段が深浦王位に勝って、今期の竜王戦は、渡辺vs.森内に決まりました。
渡辺竜王側からすると、5期前に、初のタイトルを奪取した相手との再戦です。
逆に森内九段からすれば、自分から初めてタイトルを奪っていった伸び盛りの若者が、羽生も佐藤も軒並み続けてやっつけて、一気に永世位まで登りつめてしまったアメリカンドリームのような相手に対して、積年の恨みをぶつけるチャンスです。
そして、去年から一年以上も無冠でいることも本人としては忸怩たる思いもあるはず。
二人の対戦成績は9勝9敗の五分、ということもあり、例年通り、秋から暮れの最大のお楽しみになります。

王位戦は、深浦王位が3連敗から3連勝。
またまたフルセット。
二度目の3連敗4連勝か、はたまた最後の最後で千駄ヶ谷の受け師初の戴冠となるのか。
去年の竜王戦以来、タイトル戦はぜーんぶ、フルセットとなり、かなり楽しませてもらってますね、僕たち。

A級順位戦
佐藤九段、藤井九段、3連敗ですか。
まだまだ先は長いけど、これはきついですね。
特に佐藤九段、かなりのトンネル状態です。
このまま静かに落ちていくわけはないと思うけど、こうなるんでしょう。

そして、ssayさんが応援している藤井九段も、他の棋戦も含め、こんな状況では先が思いやられます。
生まれ変わった藤井九段ならではの矢倉版藤井システムでも開発して、また怖がられる存在になってほしいです。

二人とも順位戦に関しては、しばらくは下を見ての戦いを余儀なくされるでしょうが、年齢の含め、このままずるずると目立たない存在になって欲しくないと思っています。

そして、連盟HPのお知らせコーナーの会長の提案、参りました。
すごい、この人らしい提案です。
これには素直にジタバタせず、投了です。

これほどの組織の公式文書としては、明らかにおかしな文章ではあるけど、
今までと比べたら確実に進歩しましたね。

だって、以前だったら、ここではなく、さわやか日記に(私信として)書いていたはずです。

『悪口、言わないでちょ。』
とか、
『広恵ちゃん、まーだ?』
とか、
独特の皮肉やおちょくりモードたっぷりに。

それがちゃんと、将棋連盟のお知らせとして公式文書の形になっている。

でも、例えばここのところ。
----------------------------------
現在、弊社団からお願いしたい数々のものの中から特にピックアップしたのは次の項です。
その1
(略)
その2
(略)

改めて提案させていただきます。
------------------------------------------
このもったいぶった言い方。
なんでこういう言い方するんでしょうか。

『弊社団からお願いしたいことはいろいろありますが、具体的には後日改めて提案させていただきます。』

普通はこうなんじゃないですか?

なんでこうやって、わざわざ(皆に)嫌われるように、というか、いやーな味出して書くんでしょうかね?
意味がわからないです。
何を狙っているのか意味不明です。

これだけの組織の長なんだから、素直に、自分や連盟(や将棋)の味方が少しでも多くなるような好印象の書き方をすべきと思いますが、どうしても自分のやり方を押し出したいんでしょう。

普通は大所高所に立ち、棋界全体やファンへの影響を考え、自分の意向を我慢しても、立場を考慮した書き方になるはずです。
というか、しっかりした秘書や参謀がいれば、こういうことにはならないと思うのです。

気持ちはわかるけど、いつも無理筋、という感じがしちゃいます。

さらに、『私共日本将棋連盟は、LPSAの皆様とは仲良くしたいのです。』という部分。

もし本当にそうであれば、今までの日記での発言や女流棋士問題のお知らせも含め、純粋な将棋ファンが離れていくような言動は理屈が合いません。

本当に争いを好まず、協調していきたいのであれば、例え悪口を言われようが、どしっと構え、目には目をのような路線はやめるべきと思います。
何も非がないのであれば、泰然自若としているべき。
このような内容のことを、多くの人が見る公式HPに掲載しておくことが、どれだけのメリットがあるというのでしょうか。

誰が陰口を叩いたとか、どっちがどう足を引っ張ったのかなどは、時間が経てばいずれ皆にわかることなのではないかと思います。
世間はちゃんと見ているし、お天道様はお見通し。

まだまだこんなことが続いていくことになると、ファンを失う事よりも、自分が言いたいことを言う方を優先する、と思われても仕方ないです。

仲良くしたいというのは建前で、もめごとが三度の飯よりも好き、というように思えてしまいます。

そして、その裏には、自分に楯突く奴は断じて許さん、という姿勢が見え隠れします。

交渉力とか、判断力とか、指導力とか、会長の仕事の辣腕ぶりの自信(過剰)が、すべてに現れているようです。

僕らには本当のところはまるでわからないし、どちらもそれなりの言い分があるのだとは思います。

ただ、すべての判断や行動の基準は、「ファンのためになるのかどうか」だと思います。

言い換えれば、よしはるさんが言っていた、
「次代を担う子供たちにとって利益になることか、
子供たちに胸をはって説明できることか。」
ということです。

この件は書くつもりがなかったのですが、将棋を愛する一将棋ファンとしての率直な意見です。失礼な部分があったらお許しください。

連盟とか、LPSAとかでなく、
将棋というもの、棋界全体、そして尊敬すべき棋士の皆様を、応援しています。

そして、大した貢献はできてなくて申し訳ないのですが、いつもいつも本当に楽しませていただき、本当にありがとうございます。
棋界の今後の発展を心よりお祈りしています。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひるねこ)
2009-09-17 10:48:21
トラックバックありがとうございます!
米長先生の発言は確かにおかしい限りで、
正直もう、うんざりなんですが・・・・

あ、これからもよろしくお願いします。
うんざりですけど。 (nanapon)
2009-09-19 12:37:05
ひるねこさん、こんにちは。

>米長先生の発言は確かにおかしい限りで、
正直もう、うんざりなんですが・・・・

この記事、かなりのアクセスです。
取り巻きの方々とか、一生懸命チェックしてるんでしょうか?

女流問題のお知らせと同じで、つづく、ってことなんでしょうね。
どうでもいいけど。

>あ、これからもよろしくお願いします・

はい、こちらこそ、よろしくお願いします。
Unknown (ぶんぶくちゃがま)
2009-10-03 19:08:15
最近、将棋に極力、目を向けないようにしています。王座戦第一局の日経の記事を目にしたとき、立会が米長永世棋聖なのを見て、それ以上の興味を持てなくなりました。
今月から竜王戦七番勝負が始まります。NHKでも中継されますが、見ようか迷っています。
私はひとえに、「会長の提案」のような文章を書かれる米長永世棋聖と、縁を持ちたくないだけなのです。
ファンの気持ち (nanapon)
2009-10-07 19:01:16
ぶんぶくちゃがまさん、こんばんは。

>最近、将棋に極力、目を向けないようにしています。王座戦第一局の日経の記事を目にしたとき、立会が米長永世棋聖なのを見て、それ以上の興味を持てなくなりました。

そう思われるのもわかるのですが、僕はそうでもないんですよ。
この会長の提案やその他の馬鹿げた部分はブログに書いてある通りの意見なのですが、別に人間的に嫌いなわけではなく、この人が出てくるものは全否定ってこともないのです。
しょうがねえなあ、って思いつつ、将棋が嫌いにはまるでならないでいます。

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