即席の足跡《CURIO DAYS》

毎日の不思議に思ったことを感じるままに。キーワードは、知的?好奇心、生活者発想。観る将棋ファン。線路内人立ち入り研究。

名人戦第一局

2010年04月10日 18時18分49秒 | 将棋
花冷えのおととい昨日の二日間、椿山荘で行われた、今期の名人戦第一局

400人も集まった前夜祭も含め、主催者、関係者やたくさんの棋士が集まり、中継、報道も含め、近来にないほどの盛り上がりを見せました。

米長会長の挨拶のように、これが共催効果なのでしょうか。

羽生名人、そして挑戦者の三浦八段の勝負に対する集中力、自信がぶつかり合い、あまりの熱戦、熱気で、今日は半袖でも過ごせるようなポカポカ陽気になってしまいました。

将棋の第一人者 vs.将棋の研究の第一人者の戦い。

一日10時間研究していた三浦八段。
浅田真央が朝6時から夕方6時まで、12時間練習をしているという話を聞いて、ショックを受けた。
まだまだ自分は研究が足りない。

ということで10時間から12時間にした、という話。

それを受けた羽生名人も、これは油断できない、と、いつも以上の闘志を持って厳しい戦いの姿勢を見せたように思います。

先手三浦八段がかなりリード、という局面から、終盤の一分将棋に至る闘いは、本当に真剣での斬り合いと言った様相。
緩い手などまるでない。
形勢判断が一手ごとに揺れ動く。
鋭い斬り合いが続いていくうちに、いつしか羽生名人の大局観が勝っていた、という結果に。

落ち着いた差し回しで、二枚の角を中心に左から勢いよく攻め込む三浦。

△6六歩と銀の頭に歩を叩き、△5四桂で牽制し、形を崩し、左右から挟み撃ちする羽生。

△三八歩という手も凄かった。

第一人者同士の極限の読みの力の闘い。

それにしても昨夜のBSの8:50~9:00という放送は見事でした。
夕方の放送から、一気に深夜に飛び、結果を知らせる、という以前の放送形態でなく、この時間帯に10分だけでも放送枠を設けた快挙。

なんと、「生(なま)羽生震え→生(なま)三浦投了」
という究極の緊迫感を味わう事ができました。

思わず、「あっ、震えてるよ!」と叫んでしまった。
久々に羽生名人の手が震えている様をリアルタイムに観られる臨場感。
感激しました。

勝った羽生名人はやはり誰よりも広く、大きく、深く盤面を観られる凄さを感じたし、自信を持って臨んだ三浦八段も、しっかりと自分の力を出し切った闘いが出来て、ある意味満足感、充実感に浸っているのではと思いました。

渡辺竜王名人戦第1局。という記事。
遠山四段冷や汗という記事。
そして、そこでも紹介されている梅田望夫さん名人戦開幕という記事。
いつもの名調子で動画も含めて楽しませてくれるshogiygooさん2010名人戦第一局ー羽生名人vs三浦挑戦者という記事。
あまりにもレベルの高い戦いを目の当たりにし、皆、興奮しているかのようです。

「将棋というゲームは、世界中のゲームの中で唯一戦死者を出さないゲーム。」

「将棋は日本の誇るべき素晴らしい文化だ。」という前夜祭での大臣の挨拶。

桜満開の美しい舞台で行われたこの最高峰の戦い。

将棋の醍醐味を再確認し、将棋ファンでよかったと心から思わせてもらった名人戦第一局でした。
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