NAGAHAMA NOTE

日々、学習塾を運営していて感じることを塾長、永濱が綴っています。

幸せって?

2009年10月08日 23時31分34秒 | 子ども
中3の生徒たちと進路のことについて話すのですが
志望校を判断する要因を知らない生徒が多すぎます。
と、言いますかほとんどの生徒が知りません。

高校の体験入学やオープンキャンパスで決めてくる生徒も
いて、それはそれで良いのですが
一歩進んだその先、できれば社会人になったときに
どんな人になりたいのかを考えてもらいたいです。

中3生にそんなのは無理だと言われるかもしれませんが
それなら中3生に進路を決めさせること自体、無理だと
言うことになります。


ある生徒が
「先生!○○高校の●●コースに進学すれば良い大学に行けますか?」
って聞いてきました。

「良い大学って言われても・・・ね?」
って応えると、いくつか具体的な名称が上がってきましたが

そこへ行きたいの?
どうして行きたいの?
そこに行って何するの?
そこを卒業してどうしたいの?

と詰めて聞いていくと

良いところに就職したい」

と、最後は結局ここに落ち着いてしまいました。

何をもってして「良い」とするのか。
という話をしました。

お給料がいっぱいもらえても不幸な人もいるし
少ないお給料でも幸せな人はいっぱいいる。

もちろん、大学も同じ。
偏差値の高い大学へ行けば良いってものでもない。
高卒でもお給料いっぱいもらっている社長さんもいるよ。


そんな話をすることもしばしばあるのですが
不景気になると特に、高学歴思考、国公立志向、公務員思考
に意味もなくなる生徒が多くなるような気がします。

テレビや新聞などマスコミを通じて行われる会話が
そもそも原因ではないかと思います。

もちろん、それが悪いわけではありませんが
人生の幸・不幸がそれで決まると思っちゃいけないことだけは
伝えなくちゃいけないと思います。


お金がないと幸せになれない・・・と、
思うのはまだマシですが

お金があっても幸せでない人もいっぱいいることだけは
知っておかないといけないと思います。



幸せって実はその人の中にある一部分で
誰もがみんな持っているものです。
それを「幸せ」と感じるか、感じないか
これが自由なだけなのです。