The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2003 サン・レオナルド ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・ロッソ

2013-01-17 18:20:11 | ワイン
その日は遅番で、バス乗り継いで旧ナカサン前で降りまして、
中の橋を渡って、大通方面へと軽いステップで歩を進めます。



15分も歩けば、すでにお顔は埴輪(ハニワ)のように凍りつき、
最初のイキオイもドコへやら、早く着きたやイタリアンてな調子・・・

で、約束のお店『アル・Fルノ』へ駆け込みました。



最初スプマンテで乾杯をし、いつもながらの綺麗なアペリティフを戴きます。



アペィタイトが満たされたところで、店主氏からのお裾分けで戴きました白、
それからバイ・ザ・グラスでオーダーしましたプーリア州の赤を挟めて、
(これら2本につきましては、別な機会に・・・)最後に表題のワインの登場です。

このワインは『トレンティーノ・アルト・アディジェ』のボルドー・セパージュで、
『サッシカイヤ』の黎明期に、かのジャコモ・タキス氏とともに研鑽した、
カルロ・グェリェーリ・ゴンザーガ氏のアジェンダで造られております。



コンサルタントを買ってでていたジャコモ・タキス氏は、2000年にはカルロ・フェリーニ氏に交代し、
現在に至っているとのこと、そして今ヴィニ・ディターリアではトレ・ビッキエリに輝いております。

カベルネ、メルロ、フランの完全なるボルドー・セパージュではあるものの、
その真骨頂は、妖しの香気と、エレガンス湛える和らぎの果実にあって、
そこがやはり、北のワインである所以でしょう・・・

スーパー・トスカーナと比較しますと、力強い構造はやや控えめで、
ソリッドな切れ味で、ヒヤッとすることも無く、
むしろ新大陸を思わせる大らかさにつつまれているんですね・・・

加えて、ソフトなフルーツはバランスよく、余韻も後ろ髪引かれるもの!
料理との相性も全方位外交の手腕よろしく、食卓を華やいだものにしてくれます。



このワイン、アタマの片隅に憶えておくべきでしょう!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

04’ですが、いかがでしょう?

2011 マスカット・ベリーA 樽貯蔵 シャトレーゼ・ベルフォーレ・勝沼ワイナリー

2013-01-15 06:04:37 | ワイン
このワインも、秋の勝沼行脚で購入してきたもので、最後の最後にお邪魔を致しました。

前にも紹介いたしましたが、『シャトレーゼ』とは、
よく『ジョイス』などにも並んでいる、プリン・アラモードなどを造る洋菓子屋さんの名前で、
『ベルフォーレ』とは『美しい森』と言う意味とのことなんですね・・・

勝沼には『フジッコ・ワイナリー』というのがありますが、
これはあの『昆布佃煮』の『フジッコ』でして、
勝沼には食品メーカー系列のワイナリーが結構あるみたいです。

その『シャトレーゼ・・・』!
今度は『マスカットベリーA』ですが、スタイリッシュながらも、香り高い、
バランスの取れた、見事なベリーAでありました。



これを常夜鍋などと一緒にいただいて、何の遜色無し!
実に気持ちよく飲めることが出来たわけ・・・



ニッポンワインの使い勝手の良さ満載のベリーAと言えるでしょう!

新年会と禁煙の話題について・・・

2013-01-14 10:46:47 | ライフ
昨晩は同門会の新年会に参加をして参りました。

その時に話題になっていたのが、昨年盛岡で開催された、禁煙学会のことなどで、
幹事会に続いて、小一時間の講演会があるのですが、
そのテーマがやはり『禁煙への取り組みについて』、ということでした。

で、新年会に入りまして、何人かの先生方の近況報告をかねての挨拶となりまして、
ワタクシにもその順番が回ってきまして、さてナニを話そうか?と考えた挙句、
それではってことで、マイ禁煙についての話をいたしました。

まあ、それは何といいますか、場つなぎ的な内容で、自分的にはどうでしょう?
と言う感じではあったのですが、意外にも会場ではウケが良くて、
いささかビックリ!だったんですね・・・

一つはタバコの吸い始めについてですが、ワタクシが中学校から高校にかけて、
盛んに見ていた洋画の影響について、まずは一くさり・・・

それは、ジャン・ギャヴァン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラが競演した『シシリアン』での一場面、
ジャン・ギャヴァンがシチリアの親分で、アラン・ドロンが殺人逃走犯、リノ・ヴァンチュラが刑事という役柄で、
リノ・ヴァンチュラは禁煙をしている、そこでジャン・ギャヴァンを中心としたマフィアが宝石強盗を計画し、
それにアラン・ドロンが再び絡んで、刑事の裏をかいて、とんでもない方法で宝石強奪を敢行するというわけ・・・
で、刑事のリノ・ヴァンチュラは堪らずタバコを吸い始めるシーンがあって、これが何ともカッコいいわけだ!

そんな他愛もない事の真似事で吸い始めるヤツが多かった時代なんだわさ・・・と言うお話。

一方何でタバコを止めたのかと言いますと、そのころ一緒に吸い始めて、
むしろワタクシに積極的にタバコを勧めたヤツがいるのですが、今そいつは開業医をしていまして、
何と禁煙外来まで標榜しているというわけだ・・・

実はそいつと毎年飲み会をするのですが、10数年前のある日、
まあ日に何本も吸わないタバコではあったのですが、暇に任せて1本火をつけた途端、
その某開業医氏に『タバコを止められないヤツには、インテリジェンスが無い』と言われたんですね。

ワタクシはその開業医某氏の日ごろの行状もつぶさに見て、
とても他人様に言う資格も無いことも分かっていましたし、
特にも自分にタバコを吸い始めさせた張本人でもあったので、
そいつだけには言われたくない一言だったわけ・・・

で、そのあとワタクシがどのような行動に出たのか?と言いますと、
皆様ご存知の通り、それ以来タバコは1本も吸っていないというお話・・・

マアそのことで、ワインも美味しいし、体も調子イイわけですが、
ナニがきっかけで、ブレーク・スルー出来なかったことを、いとも簡単に出来るのか?と考えますと、
やはり気持ちの部分って大きいんだな!と言うお話・・・

まずは、そういうことでした・・・

2003 モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ ヨハネ・パウロ2世 クリストフ・ブリチェック

2013-01-13 11:22:43 | ワイン
実はその日の朝までは、夕刻には新年会があると信じて疑うことがなく、
仕事が終わってからの流れを頭に描きつつ、準備万端怠り無くしていたのですが、
ある御仁からの電話で、同門会の新年会は明日であることが判明!

結果、全く違う新年会に顔を出して、恥をかくという、最悪の事態を回避することが出来ました。

ラッキー!こいつは春から縁起がイイわな!
などと、わけわかんない納得なぞして、そのとき既に新春行脚の行き先を考えました。

で、年が明けて、『アル・フォルノ』さんに行き、『想い酒』さんも行き、
今度は『H』さんにお邪魔を決定いたしたしだい・・・

『H』さんの新春の煌びやかなお料理は、こんな流れ↓







この流れで、ビールを飲み、日本酒を飲み、そしてその日のために持ち込ませてもらった、
表題のワインを楽しんだんですね・・・



コレが見事に、メタモルフォーゼした、いかにもモレらしいワインでして、
実に美味しくいただきました。

このブリチェックを飲みましたのは、今を去ること20数年前、
当方30代の半ば、場所は西麻布、そして泣く子も黙るワインバー『T』での出来事、
確か88年物だったかと記憶しております。

その艶めかしさ、その隠微さに触れて、このモレは・・・
と、驚きを禁じえなかったのを憶えております。

さて、この2003年もの、世代はエドワルドからクリストフに代わりはしましたが、
一たび熟成したときのワインに漂う色気のニュアンスは変わらず、
やはり押えて置くべきドメーヌだと、再確認したしだい・・・

一方味わいは、モレらしく、タンニンの骨組み堅固で、酸度の裏打ちも確かなもの、
しかしながら、エキスがソレに拮抗して、味わいは極めてスムース!

和食とも素晴しい相性を見せてくれました。

セラーの中で、10年近くも放置されて、やっと花咲くこれらのワイン!
飲んでみて、得をしたなあと想うのはワタクシだけではなさそうです。

健診日、小躍りして外飲みの巻!

2013-01-11 23:29:24 | ワイン
カラダが資本とは、よく言うけれど、ジッサイ仕事のみならず、飲みでもそう・・・

ですから、鬼より怖い定期健診では、異常緊張が惹起され、
数字を見るまでは、ビビリまくりで、大変なんです。

しかも、正月またぎの今回の健診は、余計にビビルわけでして、
結果オーライが出れば、それはもう盆と正月が一緒に来たかのようにハシャギまくり、
当然のことながら、街に繰り出したわけなんです!

特にも今回は0.3ポイントの大幅ダウンの結果が出、
むしろビックリしちゃったりなんかして!というわけ・・・

で、久しぶりに『想い酒』さんにお邪魔!

まずはビールで先付けを頬張りながら、腹ごしらえ、



続いてこんなお料理に舌鼓を鳴らしたというわけなんですわ・・・

特にも『どんこ肝和え、マグロのづけ、しめ鯖』三点の御造り、『鰤大根』の流れになりまして、
いつもながらのニッポンワインを登場させる、コレ常識・・・



今回は次の白赤を御相伴に与りました。



2012 かざま甲州 辛口 新酒

2011 シャトー・マルス 穂坂 収穫 カベルネ・ベリーA マルス・ワイナリー

コレが両方ともに、合いも合ったし、ワインもお見事!
美味しくいただきました。

この至福は、気分の高揚によるものでしょうか?
それとも・・・