The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2002 ブルゴーニュ・ピノ・ノワール クリスチャン・セラファン

2013-01-10 06:07:24 | ワイン
久しぶりのブルピノですよね・・・

まずは、ACブルピノクラスで肩慣らし、のつもりだったのですが、
ヴィンテージは2002年で、例外的に良いヴィンテージだったし、
造り手は『クリスチャン・セラファン』と来れば、泣く子も黙るブルピノの保守本流なわけだ!



そんじょそこらのACとはチョット違うのも、頷けますよね・・・

実際飲んでみまして、ビックリしました!

まずは香りは、物凄くいい造り手の、素晴しい畑、まあプルミエ以上、
しかもある程度熟成期間を経たもの、そんなブルピノのブケがムンムンなんですわ・・・

そして味わいには、まずタンニンは甘く滑らかで、酸味が精緻に下支えをする、
ソレに加えて、バランスは心に平和をもたらすもの・・・

実に見事な出来映えのブルピノでありました。

その日は『ドイツソーセージとマッシュルームの塩系パスタ』『イタリアンサラダ&ピクルス』
『辛味噌と風呂吹き大根』などとあわせて頂いたしだい。





実際マリアージュと言うよりは、まずは食べて、
そのあとにゆっくりと表題のブルピノを楽しんだという流れ・・・

至福の時間ではありました。

2010 勝沼メルロー 樽熟成 シャトレーゼ・ベルフォーレ・ワイナリー

2013-01-08 05:04:43 | ワイン
お節の残りもソロソロ底をつき、外飲みの気配ムンムンの今日この頃ですが、
またしても自重し、家での食事に致しました。

そんなある日、そういえば!ということで、昨秋の勝沼行脚の最後の訪問ワイナリーが、
『シャトレーゼ・ベルフォーレ・・・』だったことを思い出し、
表題のワインを開けてみることに致しました。

このどこかで聞いたような、ワイナリーの名称ですが、『シャトレーゼ』はお菓子屋さんとのこと、
『ベルフォーレ』とは『美しい森』という意味らしい・・・



加熱処理を一切しないこのシャトーですが、
一方その代償として、シッカリとした濾過をかけるとのことで、
ワインの香りは美しく馥郁としたものである一方、
味わいはバランスよく飲み良いのですが、今ひとつ内実に欠けるのが気になります。

それでも、ニッポン・ワインのメルローとしては佳作といえるでしょう。

その日も、お出汁系のお煮しめや、スパイスの効いたスープなどとも、イイ相性を見せてくれまして、
美味しく頂いたしだい♪

眉間にしわよせ、小難しくワインを飲む時代は終わって、自分は違うところに来ていることをジッカン!
もちろん、精緻なブルゴーニュや、重厚なボルドーは心の故郷で、ココと言う場面では登場させますが、
限りなき日常のワインは、こうゆうワインが日ごろの食事を楽しませてくれる・・・

このワインを飲んで、またまたそう思いました。

2004 ラグレイン・リゼルヴァ ジョセフ・マイヤー アルト・アディジェ

2013-01-07 06:07:07 | ワイン
日曜日は朝から市場へ野菜の買出しに付き合いまして、
昼過ぎには本探しに『Jンク堂』へお邪魔!

昼はそんなことで、何とはなしに時間が過ぎて、
林檎一個で過す事が出来ました。(ワタクシにとっては驚異的な出来事)

で、『八重の桜』なぞを見て、出発前の息子と世間話なぞして、
待っていますと、キッチンからデキター!の掛け声が・・・

十分に時間をかけ、タップリと野菜の入った、インド風にスパイスの効いた、
『特製チキンカレー』がトウトウ出来たとのことなんですね・・・



その声がかかるまで、満を持していワタクシは、ワインなどは目もくれずに、
一気呵成に一皿をたいらげたわけなんですわ・・・

で、そのあと本などを見るふりなどもして、一休みをしたあとに、
おもむろに今度は、さっきのカレーのルーだけよそってもらって、
表題のワインを飲みました。

イタリア北部の『アルト・アディジェ』の鬼才、
『ジョセフ・マイヤー』の『ラグレイン』は甘く、エキスが多く、濃密極まりなし!
黒砂糖とミネラルと香辛料とブラックベリーとカシスが薫る見事な出来映え!



ですから、スパイシーに、野菜の甘さふんだんの、その日のようなカレーには合うこと請け合い。
実際に飲んでみますと、劇的マリアージュとはいかずとも、それなりの相性を見せてくれたんですね。

オキテ破りのこの取り合わせ、ワイン本だけじゃあ分からないぞ!と教えてくれる、
実体験でこそ分かりうるマリアージュってことなのでしょう・・・

2011 キュベ三澤 甲州 垣根仕立 中央葡萄酒

2013-01-06 14:07:32 | ワイン
真冬日の続く新年ですが、カラダも慣れて、寒さにも動じず、
足腰もシッカリと、チョットやそっとの滑りでは、転ばず、
華麗なステップを踏んで、毎日を送っております(笑)



そんな折りしも、お節の変法で料理を並べ、頑張らなきゃならないこの時期に、
『ガルバンゾーのスパイシー・ホワイト・スープ』なぞでカラダを暖めつつ、
表題のワインを合わせました。



『垣根仕立』・・・甲州種をこの栽培法で育成することの挑戦は、『中央葡萄酒』でスタートし、
今ココに来て、甲州種の新たなステージが見えてきた感があります。



このワインは、この造り手の、ある意味フラッグシップ!

それは畑の明野ミサワワイナリーの区画のみならず、栽培育成方をも限定することによって、
凝縮した甲州の実を育て上げ、そしてその実を使ってのワイン造りに取り組んでいる・・・

グラスに注がれてすぐに立ち上がる、甘夏みかんとミネラルの香気、
少し待ちますと出汁のニュアンスとハーヴィーなアクセントも見つけることが出来ます。

味わいは、ひきしまった果実には、十分な内実があって、奥行きあるも、
渋みを感じることはなく、酸味も心地よし・・・

余韻は長く、甘みさえ感じるエキスが楽しめるんですね♪

この甲州、昔ながらのセントラルの延長線上を、造りで凝縮させた優れもの、
この先の新しいステージの甲州の完結編はハタシテどう来るのか?
今から楽しみといえるでしょう!

2006 フロール・ド・ピングス ドミニオ・デ・ピングス リベラ・デル・ドゥエロ

2013-01-05 06:29:23 | ワイン
もう明日からは仕事始めということで、最後の仕上げというのではないけれど、
何か無性に濃厚系ワインが飲みたくなって、この表題のワインを開けました。

で、持ち込ませていただいたのは、イタリアン『Aル・フォルノ』!
スプマンテで乾杯をし、こんな素敵な料理を並べてもらって、
十分に舌慣らしをしたあとに、御大の登場です!







『フロール・ド・ピングス』!これは『ドミニオ・デ・ピングス』の中では、
セカンド・ワインにあたるもの・・・・



でもそれは、飲んでみますと、全くあたらない物であることが、分かります!

濃密なガーネットの液体は、向こうが見えず、
注がれてすぐのトップには、ミルキーな香りとスパイス感が絡みつつ、
待てばブラックベリーやカシスのアロマが立ち上がります。

果実は濃厚にしてエキスがタップリで、甘く酸度は抑え気味、
そこへ持ってきて、タンニンはあくまでもしなやかで、シルクタッチに舌を包み込む・・・
更にそのスケール感たるや、途方もなく、驚異的、加えてバランスも申し分ないと来る!

リベラ・デル・デュエロの『ベガ・シチリア』の近隣で、1995年に設立され、
2000年からビオディナミを導入し、2003年には完全移行をしたとのこと・・・

これで、2番手?セコンドワイン?
嘘でしょ?

と思ったのは、ワタクシだけではないはず!
見事なテンプラニーニョでありました。