The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

デギュスタシオン10年とび!4本のヴォーヌ・ロマネ 1er Cru!

2012-03-22 06:07:55 | ワイン
今回のワイン会のメインはやはりこの試み!

2006、1996、1986、1976の4つの10年とび、
すなわちディケイド・テースティングを敢行いたしました。

しかもその中の3本は『ジャック・カシュー』の『レ・スショ』もしくは『プルミエ・クリュ』、
それ以外の1本は何所の誰のピノ・ノワールだか分からない・・・という状況です!

思うに、おそらく今までで一番難解な『サンプリング・クラブ』だったと思います!

まずはこの順番でデギュスタシオンしていただきましたので、ご覧下さい↓

*1996 Vosne Romanee 1er Cru Clos des Rear Michel Gros

*2006 Vosne Romanee 1er Cru Les Schot Jaques Cacheux

*1986 Vosne Romanee 1er Cru Les Suchot Jaques Cacheux

*1976 Vosne Romanee 1er Cru Jaques Cacheux











で、何所の誰だか分からない造り手は、ご覧の通り『ミッシェル・グロ』でして、
ヴィンテージは1996年なんですね・・・

ヴィンテージ的に言いますと、1996年は例外的に素晴しい年!
質においても量的にも偉大な年と言えるでしょう!

その年の『ミッシェル・グロ』は『クロ・デ・レア』でどうゆうワインを造ったのか?と言いますと、
これがまたヴォーヌ・ロマネのティピシテと言えるスパイス感満載の、エレガンスを湛える代物なんですね・・・

一方『ジャック・カシュー』は、ジャックからパトリスへ代替わりしていても、
その造りは一貫して汁気の多い、果実味豊かな、内実のあるブルゴーニュ・・・

しかも『レ・スショ』はグランクリュと同列の立地と言われますが、
ヴォーヌ・ロマネの洗練性とスパイスを意識する芳香からすれば、
どうしても『クロ・デ・レア』の後塵を配するわけです・・・

その芳香は86’76’まで熟成すればこそ拝めることでして、
果実の若さで、それを感じる代物は4番と言うことなんですね・・・

もちろん、そんなこと言えるのは出題者の特権ですのでご免なしゃい!

ともかく、イイ状態で飲めたのが、せめてもの救い!
『ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ』熟成して飲めたらシアワセですよね・・・