The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1997 シャトー・カマンサック オー・メドック ボルドー

2011-12-26 05:39:15 | ワイン
このワインも『ボン ションス』に登場した1本です。

1855年の5級格付けですが、その中でもとりわけ影の薄いグラン・クリュ・クラッセなのでしょう。
伝説のワイン中華店『二丁目H店』では、しょっちゅうお目見えしてはいたのですが、
皆さんグラン・クリュとは思わずに飲んでいたようです!

アペラシオンは『オー・メドック』なのですが、詳しくは『サン・ローラン村』のワイン!
スタイルはどちらかといえば、マルゴーよりはサンジュリアンに近いスタイルなんですね・・・



どうやらエミール・ペイノー博士がワイン造りに参画したあたりが転機になったようで、
昔の野暮ったさや、凡庸さは影を潜めてきたようです。

1997年物を飲んでみますと、香りは本格的なメドックを楽しめ、
味わいはミディアムでスタイルの良いフルーツですが、ほど良い熟成感で、
穏やかなしっとりとした正しく完熟ボルドーなんですね・・・

その日の『ロールキャベツ、オテル風』とのマリアージュも抜かりなし!



外飲みを一回我慢すれば購入できる価格帯ですので、もちろんコスパもよし!
ブルゴーニュに飽いたなら、この辺でボルドー気分もイイと思います。

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イヴに『88’ クロ・ド・ヴージョ ロベール・アルヌー』を飲む!

2011-12-25 15:46:16 | ワイン
寒波到来とはいうものの、盛岡は気持ちばかりのホワイトクリスマスです!

日本海側は大雪注意報とのことですが、一山越えればこうも違う・・・
日本列島は南北に長くて、東西にも斜めに傾いているからでしょうか?

この地では本格的な雪降りは、もう少し先になりそうです。

さて昨晩は飛び石連休の中日の『クリスマス・イヴ』!
さぞや、大通りはにぎわっているのでしょう、と出かけましたが、
通りの人出はいまひとつ・・・
店の中に入って、やはり『クリスマス』だね!という感じでした。

で、どこで食事をしようか?となったのですが、
『まい~にちがスペシャル』ですので、
いつも通りにワインの殿堂N店の奥の間で、寿司でもつまもうか?となりまして、
スタートばかりも『クリスマス』らしく、まずは『ブリュノ・パイヤール』で乾杯です!



で、登場した肴及び絶品の握りはこの通り↓







いつもながらの板前Kちゃん、見事な手さばきではありました。

さて、最後に赤ワインを・・・と頼みましたところ、
『Nッフ ギロッポン』の最終追い込みで留守をしているイトウゾ氏から、
このワインを仰せ付かっておりました!とオドロキのワインが登場したわけです。

それが『1988 クロ・ド・ヴージョ ロベール・アルヌー』だったんですね・・



1988年といえば、5代目『ロベール・アルヌー』は脂の乗り切っているところ、
嫁婿の6代目『パスカル・ラショー』はワイン造りに携わってあしかけ3年目というところ・・・

しかも正真正銘のビッグヴィンテージなうえ、23年の熟成期間が経過しております!
どの方向から見ても、美味しくない要素は見つかりません!

いつもでしたら、様々な表現を並べ立て、このワインを語るところですが、
今回は敢えて書きたてません!

書き連ねるだけ野暮というもの・・・
もし一言だけ書いてもいいよ!と許されるのなら『ロマコン』・・・
聞こえました?『ロマコン』です!

熟成した『ロマコン』飲んだ人は分かるかと思いますが、正しくあの香り・・・
もちろん味わいには、あれだけの緻密さはありませんよ・・・

でも香りはそれを喚起させるもの♪

2011年最後の最後に大変なものをご馳走になりました!
兎にも角にもサンキューです。

2008 仄仄(ほのぼの) 白 四恩醸造

2011-12-24 06:20:38 | ワイン
さて、ここにきてネタが無くなって来ましたので、随分前に登場したワインを話題にします。

このワインは前回の『ボン ションス』で、デザートに合わせて出しました酒精強化ワイン!
いわゆる『フォーティファイド・ワイン』の範疇になるわけです。

『四恩醸造』の『ツヨポン』はこんなワインも造っていたわけだ!
オドロキですよね・・・





山梨市塩山産のデラウエア66%のワインに、巨峰、甲州種などによるブランデーを入れるとのこと。
亜硫酸は無添加で年に700本ほど生産し、全てが375mlのハーフサイズなんですね。

これを『あまおうとイチゴのシャーベット』に合わせて楽しんでもらいました。





これがなんとも見事な風味を醸しておりまして、マディラ酒やフィノシェリーの香気に始まって、
焙煎も薫る、コアントローなどのリキュールのニュアンスもある・・・でして、
そこに完熟無花果やらセミドライな南洋果実のアロマを感じるわけです。

甘くトップリとした酒精強化の味わいを楽しみますと、
喉越しにはナッツ系の戻り香が押し寄せてくるてな調子・・・

まず持って本格的な『フォーティファイド・・・』な味わいなんですね。
ワイン会の〆に、それこそ『仄仄(ほのぼの)』飲ませていただきました。

さて本日は『クリスマス・イヴ』どのような形であれ行脚に出かけます!
サンタクロースと間違わないように、そこんとこヨロシク!

あと10日をきりました!

2011-12-23 08:35:22 | ライフ
昨晩は祝日の前の日に加えて、12月の後半戦に入ったところでもあり、
世の中は忘年会の花盛りでありました。

当方の仕事場の忘年会も昨晩行われまして、『ゴチ』⇒『ダコッタ』⇒不明
の流れ、いつもそうなのですが最後は何が何やらわけもわからず、
いずれ皆さん飲みすぎには注意いたしましょう!てことです!

おりしも、今日からは3日間寒波到来の予報があり、
朝起きますと、町は雪化粧をして銀世界となっておりました。

やはり季節は間違いなく廻って来るということです!

さて、新年まで10日をきりました、2012年はどんな年になるのでしょうか?

今年は3月11日に日本を襲った未曾有の大災害がありまして、
そこからの立ち上がってゆく過程において、色々な事象を見ることが出来ました。

一つは思いもよらない、心温まる『絆(きずな)』であったり、
また一つはどうしようもない『日本の政治システム』の不具合であったり、
良きものと悪しきものとの両方でありました・・・

少しずつですが復興はしています、それをもっと人に寄り添って確かなものにするには・・・
やはり確かな知恵を持った牽引役が必要なのでしょうか?

そんな事どもが頭をよぎる昨今です・・・

このブログももう少しは続けてゆこうかと思っておりますが、
少しばかりカラダを気遣って、そして世間様にも控えめに・・・と考えております。

さて年越しまでに、何度かの行脚もございますので、
大通りあたりで見かけましたら、ぜひ声をかけてください・・・

ということで、ミタ!
ではなくて、また!!




『2010 キザン 白』を飲んで、『家政婦のMタ』を見た!

2011-12-22 16:36:44 | ワイン
視聴率40%を越える、今評判の『家政婦のミT』!
とうとう最終回を見てしまいました。

過去10回は能面をかぶっているような、ブッチョウずらで通した女優『松島Nな子』ですが、
最終回には遂に笑った・・・笑いました・・・

こう書き込みますと、毎回見ているようですが、そうではなく、
最終回のみ見る時間があったのですよ・・・ホントーに!

この笑う瞬間も究極のモッタイブリもいいとこで、焦らしに焦らされて、
思わず『キザン 白』を注ぐ手も止まってしまったんですね・・・



ある意味このドラマは脚本の大勝利で、この調子で40%を越えさせたわけだ!
大したもんです・・・

さてその『キザン 白』、こちらは自分で焦らされちゃって、
いとも簡単に陥落です!



次のワイン会にでも登場させる算段でしたが、あっさりと開けてしまいました。

『キザン 白』は甲州種100%ですが、2つのタイプに分けるとすれば、
どちらかと言いますと濃厚でシッカリとした、飲み応えのあるスタイルなんですね・・・

色も僅かに果皮の色合いを溶かし込んだピンク色を呈しておりまして、
カリンの砂糖漬けと煮リンゴのアロマが心地よし!
だからといって、くどさはなく、くくっと飲めるタイプ!

なるほど地元びとが『キザン』はいいよ!と言うのもうなずけます。
生産本数9500本、あっと言う間にどこに消えるのやら、
リリースして見つけがたいワインですが、こうゆうことだったんですね・・・

納得いたしました!