The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

バラが咲いた!

2007-06-15 06:28:05 | ライフ
山岸カテドラルの軒下の真っ赤なバラの花が咲き始めました!
選定の効果でしょうか!
いつもの年より花勢もよく、今年は驚くほど咲き乱れております。
このバラは平成2年にこちらに引っ越してきた年に、
H巻温泉のバラ園から植え替えた物、
その年によって花の付き具合もずいぶん違う物ですね・・・

さて昨晩は4人の新しいWHがいらっしゃいました!
キュイジーヌは『ワインとキュイジーヌ・・・』のラインナップ、
ワインはピュズラのソーヴィニオンとニュージーランドのペガサスベイのピノノワール!
どちらも満足の状態・・・
特にNJLのピノノワールは開けたてから香りも豪華に開花し、
深紅のバラの香気と重なります・・・
そんなこと考えているのは、私だけかも知れませんが・・・

オテル・ド・ヤマダ名物の英会話で料理談義、更にはワイン紹介、
あっという間の二時間でありました!

外は朝から長雨の気配ですね・・・
冷えたソーヴィニオン舐めたいな~
これって、ひょっとして病気でしょうか?

コルトン・シャルルマーニュの規範とは?

2007-06-12 22:42:14 | ワイン
さすらいのフレンチ兄弟から届いたチーズは、
直径30センチにも及ぶ『サン・ネクテール』でありました。

ラップを外さなくても部屋中が例の香気に充満し、ハナモゲラ!
たまらずヌッフ・イトウゾ店長にカットを御願いすることにしました。

てことで、現地で(ヌッフ!)で落ち合う事にして、
S本柳からバスを乗り継ぎ、ちょっと早めに大通りに到着したワタクシめは、
公園横のニート・レコードを覗いて見ることに・・・

そこで、S台でのレコード狂時代を思い出す、あるレコードを見つけ出しました!
そのレコードは同じアパートのフリージャズ狂のI学部生(今は秋T大学I学部で教授)が好んで聞いていた『リヴェレーション・ミュージック・オーケストラ チャーリー・ヘイデン』!!

60年代を代表するフリー系のジャズ・ミュージシャンが、
スペイン市民戦争をテーマに製作した、稀代のフリー・ジャズ・アルバムであります。
これは、聞いてもわからない人にはわからない・・・
あたかも、ピカソの『ゲルニカ』を見るかのような感覚でしょうか?
(これもスペイン暴動がテーマなはず・・・)
とにかく難しく、まるでカオス!
美しいソロが始まったと思えば、いきなり音の洪水へと傾れこみます!

なんで聞くのか?わかりません!でも・・・
深夜の暗い部屋で、もしくは夜の国道を疾駆しながら、
無性に聞きたくなる時があるんですね!

さて、先日の2種のコルトン・シャルルマーニュは好対照でした!

まずは、04’と若めのヴィンテージで、造り手も新興のアレックス・ガンバル!
ミネラリーに閉まりのあるトップから、
開いた時のパインにレモンを滴下したニュアンスのアロマまで、
隙のない連綿と続く香りは見事と言うしかありません!
コルトンらしいめりはりのある果実味は、
スタイリッシュながらも適切な余韻が楽しめます。

一方古典派と言われるルイ・ラトゥールの95年物!
12年の歳月でオイリーに、バタリーに濃度を増した模様・・・
このワイン世界中で最も良く知られ、
コルトン・シャルルマーニュの規範と信じる人が多いことでしょう・・・
しかしながら、トロ・ボーやフェヴレイのCCよりは軽い酒質で、いわゆる優等生!
この驚異の95年物!なんといつもの軽さはなく、極めて凝縮しております。
おそらく大成功のヴィンテージと言えるでしょう!

さて、はたして何れがコルトン・シャルルマーニュの規範か?
意見のわかれる所であります。

ジョルジュ・ルーミエは少し粗さが見え、
ルイ・ジャドーは年によってムラがあります。

さすれば、ワタクシとしてはフェヴレイに一票を投じたい所・・・
もちろん、コシュ・デュリのゴールド・コルトン・シャルルマーニュは今や手が届かない物となりました。(まだコシュ・デュリが騒がれなかった頃、90’CC飲んでます)

95'Morey Clos de la Bussiere開花す!

2007-06-10 23:24:55 | ワイン
週末のワインとキュイジーヌを楽しみに、20回の会を重ねました。
もちろん、保守本流のフレンチのワインと共に、流れはレストラン形式で・・・
この記念会に11名のワイン・ヒートが集合です!

まずは驚異のラインナップは以下の通り↓

NV Bollinger Special Cuvee

2004 Corton Charlemagne Alex Gambal

1995 Corton Charlemagne Louis Latour

2002 Blanc du Castel Chardonnay Jersalem-Blind-

1995 Morey St Denis Clos de la Bussiere George Roumier

1994 Bonne Mares George Roumier

2002 Mas Julien Coteaux du Languedoc-Blind-

1997 Les Forts de Latour Pouillac

1997 Pansses de Lafleur Pomrol-Blind-

1976 Ch. Latour Pouillac

2001 Percarlo San Giust Rentenanno Toscana IGT-Blind-

この11本のワインを次の料理とのマリアージュで楽しみました!

ホヤの刺身、鮪のずけと帆立のちらし寿司

七面鳥のスモーキー・サラダ

烏賊と白身魚のグリルをゴルゴンゾーラをきかせたホワイトソースで!

特製ロールレタス、トマトソース

この日の白眉はなんと95’物のクロ・ド・ラ・ブッシェール、
もちろんルーミエのモノポールであります。
94’ボンヌ・マールも素晴らしかった!
でも先があります!堅固な果実の骨組は完全に解けるまで今少しでしょう!

モレでありながら、シャンボールの可憐さ・・・
そして礼儀の正しい品格と言うべき調和の美しさを見せてくれました。
僅かにエッジにアンバーなニュアンスが見られます。
アジアンな香料とエロスを感ずる香気と共に、
美しいチェリーやプラムのアローマが心地よし!
溶けきったフルーツの浮遊感・・・優しさ・・・
熟ピノはこうあるべきだと思います!

ある意味、物足りなく感じる御仁もいることでしょう・・・
わたしはこの感じで、熟ピノを飲みたいと思う!

写真と個別のコメントは後ほど・・・
では!

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04’でもこの値段、大台切る物見つけにくいです!



わずか1000ケースのポムロールの華

2007-06-09 00:04:08 | ワイン
主だったシャトーのセパージュがメルロ・バランスのポムロールの地において、
カベルネ・フランのワインは何か?と聞かれれば・・・
真っ先にシャトー・ラフルールと答えるでしょう!

でもベルネ・フラン50%、メルロ50%のセパージュなんですが、
何をしてフランのワインと思うのか?
それはミンティーで複雑な(時としてペトリュスよりも複雑なことも・・・)、
何よりも品格のある、優雅な薫りを漂わせるのも理由の一つでしょうか?

更には、10年の熟成期間の後・・・もしくはそれ以上の年月により、
一段と個性的で、エキゾティックな味わいにメタモルフォーゼする事もあるでしょう!

そのからくりは、あくまでも畑のセパージュが50:50ですが、
実はグラン・ヴァンのシャトー・ラフルールのみは、
フランが65%にまで及ぶと言う事らしい。

先日登場した94年物のシャトー・ラフルール!
僅かに気になる香りを指摘されたものの、
(提供者本人の指摘、ハナモゲラの私あまり気にせず)
味わいは成功した、威風堂々のラフルール!!

RP氏2008年を飲み頃のスタートとしていましたが、
たまらず2007年に開けちゃいました!
しかし、この硬さの残った切り口も捨て難いんですよね~!
こんなボルドーなら時間をかけて、一日中でも付き合えますです。

希少ボルドーの中でも、ペトリュスの美味しいのは見つけにくいのですが・・・
ラフルールは幾つか思いでのワインとなっています。

とにかく、右岸なのにシリアスなムードが素敵ですね!
そのうち、ラフルールの会でもやれるでしょうか?

6年かかって陽の目を見るバローロ

2007-06-08 06:15:28 | ワイン
樽での36ヶ月、ステンレスで24ヶ月、そして瓶熟で12ヶ月、
気の遠くなるようなカンティーナでの熟成期間を経て、
この世に出てくるバローロがあります!

それは、かつてはイタリアワインのファンであれば、
一度は御相伴に預かりたいと思うであろうバローロ!
保守本流、伝統と、新興の流儀を兼ね備えた・・・・・
限られた年にのみ生産されるバローロ!

それは Barolo Reserva Gran Bussia 
                   Ardo Conterno

であります。
先日のMT会で2000年のグラン・ブッシアを飲む事が出来ました。
これは1997年産以来でしょうか?

ミネラル感とスパイシーさがトップ・ノーズを支配し、
あまやかな果実のアロマや老酒系の特徴的な風味はまだ見えません!
適切なタンニンとブルピノを彷彿とさせるしっかり裏打された酸味のバランスは、
良質なネッビオーロの証明です。
鋭敏でグリップの強い、目の醒めるような、今時の新興バローロとは一線を画します!
確かに、エポックメイキングな代物ではない事だけは言えるでしょう・・・

でもこのバローロ・・・
目指すところが、もっと先の姿なのでしょう!

いずれ紹介の月光仮面T氏には大感謝であります。

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こんな値段ですよ↓



遂に真打ちの登場です!
○T商店の価格設定はこれ↓