The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

05’ブルピノは翌日も旨い!

2007-06-24 21:53:56 | ワイン
最近の事です。
ユニットで抜歯を待ち構えている患者さんの、
Tシャツに書いていました嘗ての三大ギタリストの一人、
ジェフ・ベックの事を話題にしましたところ、
その患者さん、えらく気分がほぐれましてスムーズに手術が終わりました!

マスクに白衣で器具や麻酔を持っている姿から、
まさか大好きなジェフ・ベッグの話題が出てくるとは全く予期していなかった模様!
綿を噛ませながら、
続けざまに伝説のトリオ!ベッグ・ボガード&アピスに触れたところ、
手術の後の不快感もどこへやら・・・
気持ち良く帰っていただきました。

まさか、ワインの話題で気をほぐすわけにもいきませんので・・・

さて、そろそろ05’のブルピノを飲む機会が多くなっております。
ZOOでのジュブレイ・クロ・プリュール ロア・マルク、更にはマコTでのジュブレイ・メ・サンク・テロワ ドニ・モルテなどなど・・・

そして昨日から、クリストフ・ブリチェックのモレ・サン・ドニを飲んでいます。
目の醒めるようなヴァイオレットの液体は輝きが強く、
ミネラリーに締まったトップにはスミレとカシスの香気を感じます!
味わいは正しく凝縮しており、鋭敏なフルーツと鮮烈な酸味の下支えはむしろ過分な状態!

これはもしやと思い、翌日まで半分10度Cで残しました。
さて今、セラーから取りだしまして、グラスで三〇分の待ちが大事!!
これがなんと、シリアスで生真面目な線は崩しませんが、
美味しく花開いてくれました。

これ、ヨハネ・パウロ2世のキュベではありませんよ!
まずは05’見事という事でしょう・・・

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プライス・リーダーT商店は既に完売!
今の最安値は↓


これは新大陸か?旧大陸か?

2007-06-24 07:02:12 | ワイン
今時のピノノワールは判別不明です・・・
かつてラルー・ビーズ・ルロワが新大陸のワインにはテロワールがない!と言いましたが
、これがなかなか難しいんですね・・・

まあ、テロワール自体が上手く説明できないってのもありますが・・・

わたくしとしてはグラスに伝わるレッグス、
すなわちエキストラクトの濃密具合がまず一つの指標になっています。
でも、05’物などは新大陸と同等のエキスを有していますが・・・
先日のドニ・モルテの05’メ・サンク・テロワなどは正しくそうでした!

あとは全体に漂う調和、バランス・・・
いわゆるフィネスと言われるブルピノ特有の御まじないみたいなもの!
これが一番難しいのですが、実は旧大陸の証明の根拠となる近道と言って良いでしょう!

さて先日厄介な熟ピノが登場いたしました!

ガーネットに近い濃密なルビー色をしています。
僅かにマンダリンオレンジのニュアンスを持ち、明確なミネラル感と、
心を温める熟ピノ特有の滋養系の香料、更には微かなドライ感を伴うプラムの香りなどなど・・・
味わいは、なにしろ程よくタンニンが削げ落ちて、
上手い具合に調和を保ちます!
押しの強い新大陸の表情は全くなし!
まあ、これも後の祭りですが・・・わずかにブルピノよりは甘味を感じるのかな~~?

実はこのワイン!
91年もののカレラのセントラル・コースト・ピノ・ノワールでありました!

とにかく、熟成の力って実に恐ろしいものであります!
皆さんも『知的ゲーム』の最中には御用心を・・・

ではまた!