The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1993 シャトー・テルトル・ロートブッフ サンテミリオン

2012-09-18 23:13:13 | ワイン
メルロ80%でフラン20%、セパージュだけ見れば飲み頃が早く来そうな感じですよね。

でもリリースされた直後は、そんな感じは微塵も無く、このワインは本当に熟成してくれるのか?
と心配になるくらいクローズしておりました。(特にも93’に置いておや・・)

それから19年の歳月が過ぎ、今回のワイン会でも、
『もし同じ値段であったら、この5本のワインでどのワインを選ぶか?』
の設問で9名中4名が選び、続いて『この中で一番高そうなワインはどれか?』
の設問でも、9名中3名がこのワインを選んだんですね・・・

すなわち、美味しく飲めたし、それなりの品格をこのワインに見出した、ということでしょう。

実際ワタクシも、93’以外のヴィンテージで、
以前このワインに感じていた、外向性や気立ての良すぎ、
さらにはどこかに感じる派手さや艶やかな印象は、
ともすればそんな事など新世界に任せておけ!
と突き放してしまう気持ちもあるにはあったのですが、
このストロークで、むしろ艶やかさを抑え気味にし、
シリアスにマッセで迫られますと、結構いいじゃん!
と感じてしまった訳なんですね・・・

今回の93’テルトル・ロートブッフは、そんな感じの品と落ち着きを感じさせてくれました!



ワインというものは、万華鏡のように、見る角度でその表情が変わります。
93’ロートブッフ、また違う切り口で飲んでみたいと思ったのはワタクシだけではないでしょう。