The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

2009 ジュブレイ・シャンベルタン ヴィエ・ヴィーニュ ベルナール・デュガーピィ

2012-09-06 13:18:25 | ワイン
このワインも『ねぎらう会・・・』に登場いたしました。

近年、ブルゴーニュの造り手で、もちろん手に入りうる価格帯のもので、
(今の値段では、DRCとドム・ルロワは一般人の踏み込める領域ではない)
好きな造り手を、いくつか挙げよ!と問われれば、このドメーヌは外せません!

最近、良く思うのですが、自宅にセラーがあって、まあ他にも隠し持っていたとしても、
そのご主人様が亡くなって、生前のワインの飲みっぷりなどが、
通夜の席での話題になったとして、最近はこんなん飲んでいたのですよ、と紹介があり、
家人がセラーを開けたら、『デュガーピィ』が『シャルム』を筆頭に整然と並んでいた!
コレって、イイ風景ですよね・・・

頑固だ!しかも『クロード・・・』じゃあないところがイイ♪

そして、下段には『コント・ラフォン』の『シャルム』がずらり・・・

そんなこと考え始めたら、いつまでもワイン会は続けられないんだわさ!
まあ、そういうことです・・・

さて、先日のその会では『2009年物』の『デュガーピィ』の『VV』を御相伴に預かりました。



ココの造り手は、基本遅摘みはしないはずですが、
さすがに熱波の『2009年物』は、酸度が低く、濃密系のグラマラス・フルーツで、
エキスがタップリの甘ささえ感じる代物でした。

しかしながら、その味わいはエレガントさと品格は崩すことなく、
肌理が細やかでシルクタッチのタンニンなんですね・・・

大地のエキスを吸い込ませるべく、丁寧なビオロジークな耕作を続け、
強い密植ときつい選定と芽掻きを励行することで、収量は自然に落ち、
信じがたいほどの凝縮性が生まれます。

セメント槽と木桶で野生酵母による発酵を行い、熟成は軽めの焼きのオークですが、
新樽はVVにおいては1/3~2/3程度とのことらしい・・・

清澄、フィルター無しの瓶詰めでSO2は最小限にとどめるというわけだ・・・

全く隙無し!それらを一つ一つ踏襲し、こんなカチッとしたジュブレイが生まれるんですね!
ともすれば、飲むタイミングを外してしまうこと、多々あるこの造り手ですが、
それだけに買い置いておけば置くほど、期待も高まるつうの・・・

DRCなどは、期待しすぎて、飲む時期逸してしまわないように、
開ける時には、ワタクシにも連絡を・・・

それにしても『デュガーピィ』、良いワインです♪