The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1999 ドゥラモット ブラン・ド・ブラン

2010-07-29 22:24:30 | ワイン
『サロン』の兄弟メゾンである『ドゥラモット』は、『サロン』の格落ちではない・・・


コレは、両メゾンのオーナー ディディエ・ドゥポン氏の言であります。


『サロン』は際立った個性であり、『ドゥラモット』は・・・


『シャンパーニュを飲む悦びを感じてもらう、というハウススタイル』なんですね・・・


ですから、『ドゥラモット』には、4つの銘柄があり、


価格帯も比較的抑えられております!


チョッと前のある会で、1999年物のドゥラモット ブラン・ド・ブラン、


しかもMGボトルを、ご相伴に預かりました!


このシャンパーニュは、ブラン・ド・ブランのティピシテ満載で、


グラスに注いだ瞬間に、美しい白い花、柑橘系のフルーツ、微かなヴァニリンと


メープルシロップや蜂蜜の香気を感じます!


泡のタッチは、あくまでも細やかで、壮麗な酸味も心地よし・・・


何よりも、際立っているのは、グランクリュの目の詰まった質感と、


プレステージだけが喚起してくれる心の平和を宿すフィネス・・・と言うのでしょうか?


このシャンパーニュを飲んで、ソウ思いました!

ミッシェル・クトーのモンラッシェ!

2010-07-29 18:02:14 | ワイン
アレクサンドル・デュマに『跪いて、飲むべし!』と言わせて、


ブルゴーニュ・ワインの最高峰の名を欲しい侭にする『モンラッシェ』ですが、


最近、とんとお目にかかる機会が少なくなりました。


恐らく、昨年のご相伴に預かりました1995、1997年物の、


エティエンヌ・ソゼの『モンラッシェ』が最後ではないでしょうか?


そんな中、チョット前の事になりますが、あまり聞きなれない『ミッシェル・クトー』


というメゾンの、なんと『モンラッシェ』飲む機会があったんですね・・・


その『モンラッシェ』、実に2002年物にして、個性的な熟成感でありました!


色合いは濃密な麦わら色を呈しており、グラスのエッジから立ち昇るその風味は、


偏向的なビオ系の、蒸れたアニマルな香気と、熟しきった黄桃・・・


さらにはデカダンスを印象付ける、退廃性のニュアンスを感じます!


酸度は抑え気味で、底アジは濃密で、集中性には僅かに甘さが見え隠れするんですね・・・


漏れ聞く話では、この『ミッシェル・クトー』


シャサーニュの雄『ミッシェル・ニーヨン』の義理の息子、という関係らしいのですが、


造ったワインは、背筋の通った、凝縮した『ニーヨン』とは、違うスタイル!


むしろ、対角にあるワインと言ってもイイのでしょう!


しかしながら、今思うのは、なんともはや不思議ワイン!


違うヴィンテージの別畑を、飲む機会があればな~と考えております!