The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

1985 ポマール・リュジアン ミッシェル・ゴーヌー

2010-07-01 18:48:52 | ワイン
偉大なヴィンテージ、1985年のブルゴーニュであります!


1985年がリリースされた頃は、、手放しでその素晴らしさが、


誉めそやされたものでした。


しかしながら、リリース直後から美味しく飲むことが出来る1985年が、


数年たって指摘された事は、ハタシテこのヴィンテージは持つのだろうか?


ということ・・・


例えば、1978年、1988年、そして1990年などのように・・・


その懸念は、酒質の中で果実の糖度に対して、


酸度とタンニンの見劣りがする事からきています。


25年経過した現在、このポマールの長熟のテロワを持ったリュジアンの畑から、


古典的な造り手のミッシェル・ゴーヌーは、


果たしてどんな姿の熟ピノ・ノワールを生産したのでしょうか?


マグナムボトルに詰められた、ポマール最高のリューディーの1985年物は、


熟成の高原部をヒタスラ登って、未だに見る事のできない、頂上部を目指していました。


グラスのエッジには、僅かにアンバーなニュアンスが見える、ミディアムなルビー色!


忘れようにも、忘れられない、馥郁と香る滋養のブケ・・・


オレンジピールのアクセントを傍らに、少しだけドライ感のある、


プラムとチェリーのアロマです!


モヤモヤとしたアジアのスパイス市場の香気を意識しつつも、


ステアーによって、乾燥させたプロヴァンスのハーブも感じ取れるんですね・・・


若い果実味からは、到底感じ得ない複雑な味わいは、


それこそ25年の適切な熟成曲線の証明でしょう・・・


そして、一番大切なのは、グラスの中で突然ダウングレードする事なく、


むしろ時間と共に、高揚感を楽しめると言う事・・・


見事な1985年をご相伴に預かりました!