The Wine Heat!

オテル・ド・ヤマダ ワインフォーラムの主催者であるDr.ヤマダのワインな日々の記録です。

ミッシェル・クトーのモンラッシェ!

2010-07-29 18:02:14 | ワイン
アレクサンドル・デュマに『跪いて、飲むべし!』と言わせて、


ブルゴーニュ・ワインの最高峰の名を欲しい侭にする『モンラッシェ』ですが、


最近、とんとお目にかかる機会が少なくなりました。


恐らく、昨年のご相伴に預かりました1995、1997年物の、


エティエンヌ・ソゼの『モンラッシェ』が最後ではないでしょうか?


そんな中、チョット前の事になりますが、あまり聞きなれない『ミッシェル・クトー』


というメゾンの、なんと『モンラッシェ』飲む機会があったんですね・・・


その『モンラッシェ』、実に2002年物にして、個性的な熟成感でありました!


色合いは濃密な麦わら色を呈しており、グラスのエッジから立ち昇るその風味は、


偏向的なビオ系の、蒸れたアニマルな香気と、熟しきった黄桃・・・


さらにはデカダンスを印象付ける、退廃性のニュアンスを感じます!


酸度は抑え気味で、底アジは濃密で、集中性には僅かに甘さが見え隠れするんですね・・・


漏れ聞く話では、この『ミッシェル・クトー』


シャサーニュの雄『ミッシェル・ニーヨン』の義理の息子、という関係らしいのですが、


造ったワインは、背筋の通った、凝縮した『ニーヨン』とは、違うスタイル!


むしろ、対角にあるワインと言ってもイイのでしょう!


しかしながら、今思うのは、なんともはや不思議ワイン!


違うヴィンテージの別畑を、飲む機会があればな~と考えております!



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