フランスで、言論の自由を守るためのデモが行われ、数百万人が集ったとか。
風刺専門の新聞社が襲われ、同時テロが起こり、それに抗議してのことです。
各国の首脳も集まり、自由、平等、博愛、の精神を守るイベントが高らかに行われています。
どこの放送局のニュースも、その話題が一番にきているでしょう。
それが一番重要ななことかどうかは別にして、世界で、現在、何が行われているか、というのを知る大切なところです。
フジテレビの夕方ニュースを見ていて、たしかにその話題はトップでしたけれど、終わり間際に、全国ニュースで、東京DLで、アナ雪のイベントが行われているのが流れました。
フジテレビとしては、そのことをどうしても視聴者に伝えたかったのでしょう。
その熱意は感じました。
・・・
昨日のニュースでも、成人式のことが話題になりました。
それは当然です。
が、どこでも、浦安市では東京DLで・・・というのが流れました。
それは毎年恒例のことですから。
二十歳の若者が、「ミッキーがかわいくて~」と、とても幸せそうなコメントを出していました。
羨ましいですね~、ということなのでしょう。
オヤジになった私の偏見でそれを読み解くに・・・
”日本の若者よ、馬鹿になりなさい”、ということなのでしょう。
世界でいま何が起こっているか、から目をそらしていなさい、とでもいっているのでしょう。
もっとも、バラエティーなら良いと思うのです。
私個人も、DLは大好きです。
が、わざわざ全国ニュースで流すことでしょうか。
よほど、話題のない日本なのでしょう。
妻曰く、「隠したいことがあるから・・・」
そう勘繰られてもしょうがないようですね。
もっとも、言論の自由を守るために、というスローガンも、世界的に盛り上げようとするなら、全面的には信用できません。
それは、発言、記事によって、激しく傷つく方もいるからです。
件の風刺専門誌にも、”日本では、福島によって、六本腕の力士が登場した”、という風刺漫画も掲載されました。
言論の自由は守られなければならないものです。
気に入らないからといって、社会のためにならないからといって、”本”を焼いてしまうような世界になってはいけません。
ですけれど、それを表現することで、どれだけの人を傷つけ悲しませるのだ、ということを意識する必要はあるでしょう。
報復を受けたとしても、そもそも煽っているでしょう、といわざる得ないのでは・・・。
喧嘩を売っているのはどちらなのか、ということも考えなければならないのでは、と。
繰り返し書きますが、”本”を焼くような社会は、恐ろしい世界です。
自ら口を縫いつけてしまったような、おぞましい世界だと思います。
だけれども、多様化というならば、寛容な社会というならば、人は違うのだ、ということの意味をしっかり把握する必要があるでしょう。
許せない、というのは、人によって違うのですから。
・・・まあ、そんな難しいことを考えないで、「ミッキーかわいいー」、と馬鹿になるのが、いまの日本に必要なことなのかもしれませんが・・・。