普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

政権陥落とその後の復権の芽を自ら摘んでいる民主党

2012-10-13 10:41:42 | 政策、社会情勢
・東北復興予算の転用・東北復興には亀井静香さんを何故登用しなかったか・選挙を怖がる民主党・同じも負けるにも将来を見越した負け方を
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・東北復興予算の転用
 東日本大震災の復興とかけ離れた事業に復興予算が転用されている問題が起こっています。
・自民党は衆院解散をにらみ、民主党政権による予算の「無駄遣い」の象徴として国会でも追及を強める構え
・アジアや北米との青少年交流事業費(約72億円)、沖縄県の国道整備(6千万円)や国税庁関連施設の耐震化(12億円)など首を捻りますね。
といったケースに対しても「被災地の復興と関係がない」との批判が出ている。
・しかも衆院決算行政監視委員会小委員会は9日の幹事会で、11日に「復興予算の使途」をテーマに小委を開くことを議長の新藤さんの職権で決定したのに、審議に消極的な民主党は幹事会を欠席し流会になったそうです。 (産経新聞より引用)
 民主党政権発足当時の「政治主導の行政改革」で政務三役が各省庁に乗り込んだ勢いはどうなっているのでしょう。
 彼らは上記のような使い方に対して何も言わなかったのですかね。
 そのような閣僚と平野復興相、野田首相、岡田副首相の調整はなかったのですかね。
 私はこの問題をネットを調べている内に朝日新聞の平野復興相、査定の甘さ認識 予算5.9兆円使われず の情報の中で各省庁ごとの復興費の配分とその執行率の図表を見て驚きました。
復興予算は内閣府から防衛庁までの10省庁に配分され執行されているのです。
完全な縦割り。しかも肝心の復興庁の名前は無し。
 平野さんの各省庁への関与は?彼の復興へのリーダーシップの発揮できる環境整備は?
・東北復興には亀井静香さんを何故登用しなかったか
 東北の震災が起こった時、一番先に東北の復興と専門の省庁の解説を訴えたのは亀井静香さんでした。
 私も東北復興のために一度にどんと大量の資金を供給すれば、日本経済回復の原動力になるかも知れないし、そしてその中心は積極財政派の亀井さんが最適と思いブログにも書きました。
亀井さんの突破力と強い意志なら上記のような障害を乗り越えたかもしれないし、日本全体が活気づいていたかも知れないと思うのですが。
然し現実的に考えて見ると、10数億と言う大量の金を使える旨い仕事は与党だが少数党の亀井さんに任せる度量が当時の首相の管さんになかったのでしょう。
・選挙を怖がる民主党
 話しはまた小さくなりますが、復興予算の使途に就いての審議に民主党が参加することになったそうですし、政府も東日本大震災の復興特別会計予算の一部事業に「不適切」との指摘が出ているのを受け、検証する方針を固めた。対象事業を11月半ばまでに選定。行政刷新会議、有識者らによる公開議論の手法も取り入れて実施する。(中国新聞より)そうです。
 対象事業を11月半ばまでに選定して討議?
 討議して問題が出れば出るほど、今は自民党の約半分しかない民主党の支持率のさらなる低下低下は必至。
 審議を遅らせたい気持ちは良く判ります。
・同じも負けるにも将来を見越した負け方を
 野田さんの党の分裂を防ぐための(国民から全く信用をなくした)鳩山さん、菅さんとの話し合いの報道でさらに支持率低下。
今や「歩く口害」と化した輿石さんが発言するたびに支持率低下。
 安倍さんの時は幼さの残るやり方を見て、一度降りて勉強し直して再起を期するべき偉そうなことを書きましたが、あのような辞め方をするとは思いませんでした。
 そして安倍さんに対する批判はその辞め方です。
 麻生さんの時は公務制度改革が官僚の反対にあい連敗したのを見て、選挙で負けるかも知れないが負け方がある、詰まり再起のための負け方があると書きました。
 そして衆院選で負けるとしたら党内の支持を得られないどころか、足を引っ張る党内の体制と、そのための行政改革の弱腰姿勢がその大きな要因だろうと書きました。
 そして民主党政権。
  政権を取ってマニフェストのぼろがゴロゴロ。それでも国民は政治主導の行政改革のためなら他の公約は変えても良いと暫くは優しい反応を見せました。
 一番考えねばならないのその売り物だった政治主導の行政改革は完全に失敗し、政権党として慣れないこともあったでしょうが、鳩山さんの「国外、最低でも県外」発言、管ー野田内閣の原発政策のブレ、尖閣国有化(私に言わせれば大チョンボ)の問題など官僚の意見を訊いた上での発言、決断だったのでしょうか。
 そして今回の復興試算の転用に見る官僚の動き。
 まさに麻生さんの言う「官僚を上手く使え」の逆の話です。
・同じも負けるにも将来を見越した負け方を
それともう一つの大きな問題は何回か書いた右派とみられる人達から、社会党出身者、左翼の日教組出身者の寄せ集めの体制の問題です。
 衆院選はいくら頑張っても、野田さんが自民・公明の言うような「近い内に」の約束を破っても、後1年すれば世論調査で、ダブルスコアの自民党に勝つのは非常に難しいのは誰の目にも明らかです。
 となれば民主党員としては考えたくないと思いますが、同じ負けるのなら将来の政権反撃の余地を残した負け方をすべきと思うのですが。
 外野から見ていると野田さん以下の党員は反撃の目を自ら潰しているように見えて仕方がないのですが。

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