普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

日本は右傾化しているか・どの方向に進むべきか

2012-10-18 11:06:37 | 政策、社会情勢
 ・軍事力不足のため止むなくイラクへ自衛隊派遣・NATO加盟のドイツと反日国家に囲まれている日本の違い・外交力強化の必要性・右傾化でなくて普通の国家に戻る日本
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私はブログに書く時に余り一的に偏らないために、ツイッターを見る時も自分の主張に反する人でも、論理が飛躍していない人のツイートする人はフォローすることにしています。
 昨日その中で、若い人たちのなかに、右傾化する世相を歓迎する人がいる。しかしその世界の一番の犠牲者は若者なのだ。改憲、徴兵制、自衛隊の米軍向け傭兵化の果てにあるもの、それは中東、南米、アフリカ、アジアでの、米国製兵器を買わされ、使用する日本兵士の死であると言うツイートを見つけました。
 この人は実名を出していますが、これも私の考えとして何らかの方向でプロ化している有名人以外は名前を出さないことにしていますので、仮にHさんとして置きます。
 そう言うことでHさんの批判でなく彼の文章を借りて自分の意見を纏めて見ました。
 彼のツイートの中で一番引っかかるのは、「自衛隊の米軍向け傭兵化の果て、中東などで米国製兵器を買わされ、使用する日本兵士の死である。」の意見です。
 先日も少し触れましたが、彼の言う日本が右傾化する前に同じことがありました。
 詰まり小泉さんがブッシュさんの要請により「給水」「医療支援」「学校・道路の補修」の人道復興支援活動のためにイラクに自衛隊を派遣しました。
 しかし米国と戦うイラク側から見れば、日本は米国のイラク国民懐柔策の支援としか見ないでしょう。
 だからイラク側から攻撃されても批判も抗議もできない所でしたが、幸運にも自衛隊から一人も死者が出ませんでした。
 これには憲法解釈の問題が起こり、野党側からの批判もありましたが、小泉さん流に自衛隊が行く治安が保たれている所だ、そこに自衛隊が行くのは戦争ではないので、憲法に違反しないなど強弁を弄して何とか凌ぎましたが、私は前記の理由で当時からこれは戦争行為だと書いていました。
 特に多国籍軍の輸送は明らかに戦争行為だと書きました。
 この件については裁判に持ち込まれ、武力行使を禁じた憲法第9条違反であるとの判決が出ています。
詰まりHさんのま言う若者が血を流す一歩前まで言ったのです。
参照:Wikipedia 自衛隊イラク派遣
  一方同じ敗戦国である北太平洋条約機構(NATO)の下でドイツはフランスと共にイラク戦争に強力に反対しました。
当時の北朝鮮のミサイル発射などの挑発に対して完全な無防備の日本としては、いざの時に米軍の軍事力に頼るしかなかったから、イラクの自衛隊がHさんの言う米国の傭兵に似た状況になったのです。
 詰まり日本がドイツに近い状態で軍事的に独立し日本が自力で自国を護れる軍事力を持つか、そうでなければ強力な外交力を持っていればイラクに自衛隊を派遣する必要は無かったのです。
左派系の人達は外交により国を護れと言いますが、そのためにどうすれば良いかについて何も触れません。
 強力な外交力を持つためには、強力な経済力と情報力を持つ必要があります。
日本は同じ価値観を持つ国に囲まれたドイツと違って反日を国是とする中国、韓国、北朝鮮に囲まれていると言う安全保障上難しい立場にいます。
Hさんが言うように、前後を考えもしない右傾化も問題かも知れませんが、平和・平和とお経を上げるだけで、日本の領土や国民を護れるようなことを言わずに、いかにすれば武力なしで国を護れるかも真剣に考えるべきです。
 まず平和主義者は右傾化を批判する前に、緊急を要する尖閣問題をどうすればよいのか具体的な提案をすべきだと思います。
 強力な外交力・中国を凌ぐ経済力?右派、左派問わず誰も日本があると思っていないでしょう。
 外交力の基本となる情報力強化のための情報機関の設置?平和主義者は皆反対するでしょう。
 上記のようなこと何も考えず対策も打たずに、Hさん言うように日本人が血を流さずに生きて行く方法は三つあります。
・中国、韓国、ロシヤなどが言う通りに問題の領土はすべて上げてしまうなど、身を切っても相手国との友好を優先する
・世界で一番戦争好きな米国の星の一つになる
・拡大政策のためには反対する民族の弾圧など手段を選ばない中国の保護国になる
 Hさんのように若い人に煽るだけでは何も進まないと思います。
 日本の周囲がすべて反日国、何を考えているか判らないロシヤに囲まれている日本としては、経済力、外交力、軍事力のバランスを取って平和な国を目指すしかないような気がします。
 平和主義者の嫌いな米国のお世話にならずに済むためには、ある程度の軍事力の強化をして必要な時は(当たり前ですが)自国の判断で動けるようにし、そのための改憲も必要に応じてする必要があります。
 なおHさんは米国の兵器を使わされるようなことを言うし、現在でも当たっているとも 事実ですが、戦前・戦中派の人なら(そうでなくても考えれば誰でも判ることですが)思っていることがあります。
 米国も中国も日本の武力の復活を恐れていること。
 一番よい例は、
・米国は一時期の日本の航空機製造禁止など先端兵器の独自開発などにブレーキを掛けている
・米国軍の日本駐留は日本を護るためだけでなくて、日本を抑えるためで、中国も米軍の日本駐留に何もクレームを付けていない
 米国・中国・韓国などそれぞれ自国の利益のためになることをするのは当然なら、日本も日本のためになることを考え実行するのも当然です。
 それを一方的な自説に拘って国を誤らないようにすべきです。
 私はネット上で良く言われているように、最近の中国、韓国の動きのお蔭で、右傾化でなく日本は普通の国に戻りつつあるとおもいます。
 日本はどちらの方向に進むにしてもお題目でなく、武力なしで生きて行くためにも、ある程度の武力を活かすにも、どちらにも対応する情報力の強化など現実的な対応が欠かせないと思うのですが。

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