普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

野田さんの本気度を疑わせる閣内・党内人事

2012-05-16 16:23:46 | 政策、社会情勢
・鳩山さんの沖縄訪問・首を捻る野田さんの内閣や党内人事・日教組の輿石さんに鼻面を引き回される政権与党・民主党内の抗争と政局
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・鳩山さんの沖縄訪問
 心配していた鳩山さんが沖縄復帰40周年の採点に出席、宜野湾市内で講演し、普天間飛行場移設について、「『最低でも県外』という気持ちを果たさなければ、皆さんの気持ちを十分理解したと言えない」と述べ、県外・国外移設論に再び言及した。 (読売新聞より)のをでテレビで放送されていました。
 私が心配していた会場からの怒号か無かったようですが、白けきった会場。
 普通の人間だったらこの雰囲気ではいたたまれない気がしたと思うのですが、鳩山さんのことですから、自分の気持ちが会場の人達に通じたとでも思っているのでしょうか。
 なお読売は別の紙面で、記念式典会場で鳩山氏さん見かけた自民党の野中広務元官房長官が、「男は恥を知るものだ。のうのうと沖縄に来て、県民に泥をかけるのか」とて直接苦言を呈した。と書いて居ましたが、鳩山さんはなんと思ったのでしょう。
 鳩山さんは皆の反対を押し切って輿石訪中団と別に訪中し、同じ日に別々に習近平副主席と会談し日本と野田内閣の顔をつぶし、同じ反対を押し切ってイランを訪問して、鳩山さんがイラン側から反欧米向きの発言をしたとその正否は別として、イラン側に上手く利用されて欧米の動きを支持していた日本の立場を悪くしてしまいました。
・首を捻る野田さんの内閣や党内人事
 それらの一番の理由は誰でも呆れた、「県外発言」で日本や、民主党内閣の足を大きく引っ張った鳩山さんをこともあろうに、民主党の外交問題の最高顧問に祭り上げたことです。
 鳩山さんは彼らしくそれをまともに取り上げたのが一連の行動になったのでしょう。
 今回の鳩山さんの沖縄復帰40周年の行事に参列する理由を問われて、官房長官が元首相など政府と沖縄の招待によるものだと言っていましたが、沖縄県が彼を招待する筈がないので、やはり民主党内閣が決めたのでしょう。
 野田内閣の人事と言えば誰でもが問題と思った閣僚の登用です。
 公安委員会から目をつけられていると言われている山岡さんをその長に据える。「防衛問題は素人の方が良い」と言う一川さんを防衛相に、防衛問題に就いての常識さえないような田中さんの登用。
例に引いた読売の報道でも沖縄との交渉窓口となっている斎藤官房副長官が旧社会党出身で普天間飛行場の「県外・国外移設論者」だった時期もあっただけに、県側には「主張が変わる人と腹を割って話はできない」との不信感がある。その一方安保政策に詳しい長島昭久首相補佐官が沖縄を何度も訪問し、県幹部らと接触しているが、十分な信頼を得るには至っていない。と報道しています。
 私も民主党政権発足時から長島さんが防衛大臣に最適と思っていましたし、国会審議で田中さんか立ち往生したとき、後ろから耳打ちしていた防衛副大臣の渡辺周さんも若いかも知れないが少なくとも田中さんより適任だと思うのですが。
 このように福祉と税の一体改革に不退転という野田さんが、自らその足を引っ張るような問題人事を見るとどれだけ本気か疑いたくなります。
 福祉と税の一体改革、普天間基地問題、原発の再開など難しい問題から、遅々として進まない東北のがれき処理問題でさえ、定評があると言われるその弁舌で何故国民に訴え掛けようとしないのでしょう。総理大臣と言う立場もあるでしょうが、言いたい放題で世論をリードしている橋下さんとまる反対です。
・日教組の輿石さんに鼻面を引き回される政権与党
 私が取り上げた問題人事は総て日教組出身の輿石さんの采配と言われています。
 野田さんは何故国民の大多数から嫌われている日教組の人に政権与党を牛耳らせるのでしょう。
 輿石さんは日本のことはともかく、挙党一致の体制を作ろうとしていると言っていますが、問題の小沢さんをどうして挙党一致させるための努力をしようとして居るのでしょう。まさか野田さんの福祉と税の一体改革を引っ込ますことを考えているのですかね。
・民主党内の抗争と政局
 この前のテレビど自民党の小池百合子さんが、小沢さんは手にはいつも2枚のカードがある。1枚は「政策」で、もう1枚は「政局」。期に応じてそれを使い分ける。
 現在の小沢さんのやり方は、破綻が明白なマニフェストの回帰と言う「政策」を、野田さん追い落としの「政局」に使おうとしているようです。
 選挙が怖い小沢さんとそのグループの考えていることと野田さんの対応の一番ありそうなのは、福祉と税の一体改革関連法案とその前提となる国会の定数削減、公務員経費の削減を少なくともなくとも9月の代表選まで審議未了の形で引き延ばす。(可能性が可なり大きい)
 代表選で負けても何とか民主党内閣の任期満了まで前記のことを引き延ばす。 (可なりの確率がある)
 もし小沢さんが勝てば、税と福祉の一体改革はゼロから見直し。マニフェスト回帰で自民・公明と衝突と、小沢さんが総理になれば「政治と金」の追求(ので小沢さんが総理になる可能性は限りなく低い)で一歩も進まない。唯一の希望は小池さんが言うように、そして私が前々から書くように、君子豹変してマニフェストをゼロから見直しだけです。
 結局は野田さんが不退転の気持ちで何時、何処までやるかにかかっています。
 これから先は前に書いたようの彼の(正確に言えば彼と輿石さん)の首を捻る人事と、彼らしくないと言われる国民への訴えが殆どないため、どうなるか全く判りません。
 それにしても自民党に比べて若い政党ながら、中核を担うべきグループとしても前原・野田・旧民社グループにある程度の人物がいるのに、小沢・鳩山さんのグループに人材が少ないのはのはどうしてでしょう。

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