普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

前向きな政策の提案

2008-08-12 07:35:06 | 経済・財政

[議論続出の経済政策]
 自民党内では与謝野さんなどの将来の消費税増税派、当面の低迷する経済から抜けるための補正予算作成しても、景気刺激をすべきだと言う麻生さんたち、小泉さんの考え方を引き継ぐ、構造改革による小さい政府で経費削減を図り、政府の規制を外して企業活動を活発化すべきだと言う中川秀直さんを中心とするグループ、それらの案のいくつかの組み合わせ主張する人達など意見が多岐に別れている。

 一方の民主党は野党の気楽さもあって?財政の裏付けのはっきりしない、国民受けの良いばら蒔き策を並べたマニフェストに対して党内からも異論が出ている始末だ。
 そのいずれの主張に共通しているのは、中国の台頭に伴う日本の競争力の低下、原油価格高騰に象徴される世界の資源の枯渇、何時収斂するかも判らないしその結果の展望もない少子化、などの将来の展望が全く見えてこないことと、その主張にそれぞれ問題点を含んでいることだ。
参照: 政治家や学者が言わない経済問題

 そして彼らの議論をややこしくしているのは、衆議院選を目の前にして政権交代が実現するか否かのときに、その主張が国民からどう受け取られるかを気にする余り、その本音が聞こえてこないことだ。

[私の提案] 参照:超前向きな増税論
 そこで完全なフリーの立場の普通のおっさんが、普通に考えつく、政局は完全に無視した提案を書いて見たい。
・国会の定員を削減(例えば3%)
 政治家の改革に対する強い決意を表明する。
・各省庁に国会の定員削減したと同じ割合の(例えば3%)を自主的に提示させる。
  これは企業の改善提案と同じで、職員達の意欲の向上など多くの二次的なメリットがある。
 もしそれにゼロ回答する省庁があれば、その事務次官の更迭させる。
・政策は将来の展望の見える前向きなものにする。
 医療崩壊、年金、保健、老人医療問題や少子化対策の徹底
 債務残高の増大傾向を減少の方向に転換→財政の健全化、将来は国債費の財政支出への圧迫から逃れ、必要に応じて公共投資の増大などの経済振興策を向けられることを訴える。
・前向きな政策実現のための増税
 増税分を消費税で当てるなら、言うまでもないことだが、生活物資に対しては据え置き、今までの小企業に対する特別優遇処置を廃止する(その代わり必要な事務機械設置のためなどの補助金をだす。)
・日銀の大企業に対する貸し出し金利の引上げ→国民の預金金利の引上げ→円高→輸入物資の価格低下、企業の輸出の減少
 政府、日銀は協力して、中小企業に対する貸出金利は今の超低金利は維持するが、紐付きとして各銀行にその使用先の行く先の報告を義務づける。
・政府の将来へ向けた強い決意を国民に訴える。 
 
 念のために小泉改革と私の提案を比較すると
 小泉さんの構造改革:小さい政府と緊縮財政、国債費増大
 私の提案:小さい政府、小さい国会と増税、福祉の充実、国債費減少

[その他の前向きの対策]
国民向け

・高齢者を労働力として活用→健康増進→医療費削減
 なお労働力確保、年金問題への好影響がある。
・健康保険、介護保健を利用しなかった人の表彰制度→被保険者の健康に対する意識向上→費用削減
・国民の健康維持のための投資→医療費削減

政府内部の改革
・従来の特別会計は全て財務省→国会の承認を原則とする。
・従来の大福帳式の使い切り予算管理から企業の予算管理方式に改める。
 特に人件費や設備などの固定資産も必ず国会の予算審議→承認を原則とする。
・一般企業なみの政府職員の自主管理活動→改善提案を促進する。
・投資した案件の成果を確認し、その結果を公表、関係者の成績評価に反映させる。

 [私の提案の問題点]
・増税による経済の低迷が起こりはしないか。
 然し企業を束ねる経団連さえ所得税増税を提唱している。
 但し私の提案は国債費低減、少子化問題解決などの前向きの提案なので、その税率が経団連の考えるものより大きいかも知れない。
 その時の経済への影響は避けられないかも知れない。
・増税に対して国民の納得が得られるか。
 世論調査では所得税増税の賛成の方が多い。
 然し前述のように、その税率が予想したより高いときの国民の反応が問題だ。
 
 私は超前向きな増税論
で、
 
今、豊かの生活に馴れてきた人達は勿論、戦後の苦しい生活をした人達も何を今更昔の貧乏生活などと言う人がいるだろう。
 然し、将来の希望のないためモラルの低下した社会で、じり貧ではあるが今の豊かな生活をするのか、増税で苦しくはなるが、明るい展望の見える心豊かな生活を選ぶのか。
 私は物心両面で豊かな方が良いのは決まっているが、どちらかを選ぶとすれば、最善の方法ではないが、やはり後者のほうが良いと思うのだが。
 
と書いた。

 結局は国民の意志の問題だ。
 そして政府がその強い決意とともに、将来の明るい生活のために今を耐えて貰うことを国民に訴えるしかないと思う。

 その様な訴えが今の福田さんや次期総理になるかも知れない小沢さんに出来そうにないのが私の提案の最大の欠点なのは残念だ。

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。↓
人気ブログランキングへ
政治ブログへ