普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

定年後も充実して生活を送る為に

2007-01-23 22:15:41 | 日々雑感

<<定年後暗い生活を送る人達>>
昨日のテレビで、老人の万引き率の増加についての放送がありました。
その一番の理由は少ない収入、次は孤独感とか自分はもう役に立たないのだという気持ちから来る疎外感による精神的なことだそうだそうです。

収入については貧乏人の私がとやかく言える立場でありませんが、次の精神的な問題について聞いて下さい。

精神的な問題で犯罪を犯すなどは極端ですが、定年後の生活状態によっては孤独感とか疎外感を感じることはありがちなことと思います。
定年直後には漠然と感じ始め、歳が進むほどそれが強くなり、70台に入って絶望的なほど強く感じる人もいるのでしょう。

<<頑張っている初老と老人>>
最初に私たちの英語のグループのことを聞いて下さい。
50台後半から私のように80台前半の所謂初老から老人ばかりです。

英語力を活かして外国からの留学生の日本語会話教室を主宰している人。
学生時代の演劇活動で照明を担当した技術を活かしてまだ現役で勤めている人。
公民館でパソコン教室を立ち上げ主宰したり、国際協力活動に参加している夫婦。
まだ現役でやっている自営業者。
クラシック・ギターの教室の指導をしたり、市の各種の活動に参加している人。
週に三~四回も山に出かけるなどその道では現役状態の人。
そして皆で英語だけでなく、いやそれ以上に日本語のお喋りを楽しんでいます。
また彼らの多くは英語以外の趣味や、個人的な外国旅行を楽しんでいます。

かく言う私は82歳迄、常勤のボランティアの仕事の他、4つの趣味を持っていました。
ボランティアから解放されたのを期にこのプログを始めたのと、加齢による能率の低下で、気分的には前より忙しくなったような気がします。
私はグループの人達のように、先頭を切って行くのは苦手なので、川柳は清書、クラシック・ギターは伴奏専門で気持ちばかりのお手伝いをしているつもりです。
英語の場合は、教師がいないので、原書を読んだ経験が人より少し長い私は難しいところで時々口を出す程度の会の運営に協力しています。
(但し会話、特にヒアリングとなるとまったくさっぱりです。)

<<頑張っている初老と老人の特徴>>
私どものグループの人達を並べて見て気づいたのは、

1.若いころ習った英語や技術や趣味をを今でも持ち続け、活用している。
他の人に聞いた訳ではないので自分の趣味の英語、ギターの例をあげると、20台から始め仕事の都合でのめり込んだり、まるで練習しなかったりしたけれど、今まで持ちこたえて来た。

2.継続は力なり。
英語の会でも、若いころ戦時中のため殆ど英語など習わぬまま、いきなり会に飛びこんだ人が、これと言った特別の勉強をしていないのに、約15年間、会に出続けるだけでも高校卒以上の読解力を身につけている。

3.会で勉強した英語を使って、海外留学生の世話をしたり、JICAの研修生のホーム・ステイのホストになったりして、国際交流に努めている。

<<定年以後どうするか考えている人達へ>>
1.体が丈夫で、チャンスがあればまた別の仕事につきましょう。
今頃遊ぶなぞ自分にとっても国にとっても勿体ないです。
そしてその間以下のことを考えて準備して置きましょう。

2.仕事で得た技術や、ノウハウなど錆びさせないで下さい。

3.仕事ばかりにかまけないで、何らかの趣味や本業以外の仕事をとぎれ途切れでも良いから持ち続けて下さい。

4.1から3はきっと定年後に生きてくるはずです。
そして、定年後に必ず襲ってくる孤独感とか孤立感の解消に役立つと思います。

5.そして定年になったら一人でやらずに何らかの会に入って皆と一緒に本格的に練習しましょう。
その理由は
(1)独りでやっていると自分で妥協したり挫折する可能性が高い。
(2)定年後小さくなく生活空間を出来るだけ大きくする。
為です。

6.現役のとき特に苦労した人程、止めたら何もしないでのんびり過ごすことを考えている人がいます。
いきなり何もしないで過ごすて病気になる人が多いようです。
これが続くと、体や精神的な衰えが、定年後も働いたり、地域の活動に参加している人に比べると早く来るようです。

7.もし定年後に何かしようと思っても、何の趣味もその経験もない人もいるかも知れません。それでも良いのです。
上手な人達の中に入るのは少し気後れするでしょうが直ぐ始めて下さい。
その内にだんだん上手くなってきます。
趣味の種類や、練習の程度でも違いますが、10年も継続してやれば、一応のレベルになり、グループの中心人物になるのは間違いありません。

そしてその10年後と言えば、70歳前後の何もしない人が孤独感、孤立感などに絶頂に達する時期です。
そのとき貴方はグループの中心人物として何らかの形で皆のお世話をすることができるでしょう。

 <<地域の老人会への参加について>>
1.地域の老人会に入り、地域の活動に参加しましょう。
地域活動に参加と言えば奇麗事に聞こえますが、良い事ばかりではありません。
善い人もいれば、中には偏屈な人、厚かましい人、威張っている人もいるかも知れません。

会社内の人間関係のストレスから解放されて何を今更また人間関係に悩まされるとこに入るかと思うのが普通です。

しかし、皆、特に男性の場合、ストレスの全くない家の中にもぐり込んでしまうと、完全に外界との接触がたたれることが多く、(差別用語だそうですが他の言葉が出てこないので)ぼけになる確率がそれだけ増し、奥さんの世話を煩わすことになります。
適度のストレスはぼけ予防の薬と思いましょう。

2.自分はまだ老人会に入るほどの歳じゃないといって入会を断らないで下さい。
その内に本当の年寄りになったときは、もう今更入会し難くなってしまいます。
そして上記のような道を辿る可能性が多くなります。

<<定年予備軍の方達へ>>
どうぞ今のうちから計画を立てて、定年後も輝かしい、カラフルな毎日を送られるよう祈っております。

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