手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

「旅館寒燈独不眠」 高適

2010-12-19 15:10:55 | 詩吟関係
この詩は、「除夜の作」の起句です。訓読を書いて見ます。
 
  旅館の寒燈独り眠らず 客心何事ぞ転た悽然
   りょかんのかんとうひとりねむらず かくしんなにごとぞうたたせいぜん     故郷今夜千里を思う 霜鬢明朝又一年
   こきょうこんやせんりをおもう そうびんみょうちょうまたいちねん

故郷を遠く離れた地で大晦日を迎えた作者の気持ちです。故郷では私のことをきっと心配してくれているのだろう。白髪頭でまだ故郷に帰れないまま、また年を一つ重ねることになるのだ。

 正月は家族全員が集まり、新年を祝い楽しむのがその家の一番の楽しみであることはどこも同じです。

 特に、古きよき時代といわれる頃はそうでした。生活は厳しく、子供も多く、今では考えられない生活水準だったけれど、家族どころか、地域全体で楽しんだものでした。

 出世を求め家を出て、故郷に錦を飾ることも出来ない状況で旅先で大晦日を迎えた作者、自身はもとより家族の心配も大変だったのでしょう。

 私は10人兄弟で戦時中の厳しい時代に育つたのですが、正月は本当に楽しかった。地域には沢山の友達がいて、正月ならではの楽しみを味わってきました。

 今はいい時代ですが、なんとも楽しみの少ない時代になっています。

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