手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

ノスタルジャアー  

2011-09-21 18:53:15 | 随想
大地震・大津波・原発事故・おかしな大被害をもたらしている台風、今年はとんでもない年になった。

 災害の惨状は、目を覆いたい光景だ。天災だけでない、人災といえるものもある。

 先日ある作家が「自然は思想だ」といっていた。自然を変えているのは人間だ。

 原発の事故で故郷を失う人が出てくるのでしょう。放射能に汚染されて広がる自然は人の入れない、住めない自然なのです。そんな自然を作り上げた国、作ることを許した国民の思想がそこに現れている。

 今、日本の各地で里が失われていっている。「兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川」といった、故郷はどんどん失われ、全く過去形になりつつある。

 日本は豊かな自然に恵まれた国のはずだけれど、もっとも自然に恵まれているはずの田舎は人の姿もまばらな荒廃した姿になりつつある。

 敗戦国の日本が経済大国に成長したことは素晴らしいことで、国民の生活水準は世界のトップレベルなのかもしれない。しかし、その裏で失われたものの大きさを今こそ知らなければならない。

 経済活動支えるエネルギーを、原発に求めた。原子爆弾の被災国で、原子の恐ろしさを一番知っていたはずの日本が、原発大国になっていた。それも廃棄物の処理の対策もできないままに進んできた。

 今福島の被災地に象徴される日本人の思想は何・・・・。

 高度経済成長に舵をきり、先進国として、経済大国として突き進んできて、今や戻るに戻れないところへ来ている。

 暖かな、豊かな自然に囲まれて、たとえ貧しくても、のどかに暮らす、そんな生活は戻ってこないかもしれない。しかし、改めるべきところを改める、第一の問題はやはり原発を廃止することだ。そのための新しい取り組みを、目に見えるように進めるべきだ。日本は本気で原発依存から抜け出ようとしていると世界に認められるような活動がほしい。日本の思想が見られるような努力を・・・。
コメント
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